ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方と注意点
ビットコイン利回り戦略 ビットコインを「ただ保有しているだけ」では、利回り報酬を得ることができません。
ビットコインはProof of Work(PoW)を採用しているため、イーサリアムのようなステーキングによる利回りも得られません。そこで注目されているのがLombard(ロンバード)です。
Lombardを使えば、保有するビットコインを利益確定して手放すことなく年利約0.8% *の利回りを獲得でき、さらに他の投資機会にも活用できるようになります。
この記事では、Lombardの仕組みから利回り、具体的な始め方、そして注意すべきリスクまで、ビットコイン保有者が知っておくべきポイントを詳しく解説します。
Lombardは、ビットコイン(BTC)を従来の「価値保存手段」から、利回りを生み出す収益資産へと進化させることを目指すサービスです。
このサービスの核となるのが、Lombardが発行するLBTCです。LBTCはビットコインに裏付けられたトークンで、保有するだけで バビロン(Babylon)のBTCステーキング 報酬を自動的に獲得できます。
従来のビットコインは価格上昇による含み益以外の収益を生み出しませんでしたが、LBTCを通じることで、ビットコインを手放すことなく継続的な利回りを得ることが可能になります。
さらに、このLBTCは他のDeFiプロトコルでも活用できるため、ビットコインの流動性を保ちながら多様な投資機会にアクセスできる新しい金融資産として注目されています。
・2025年8月のトークンセール
:予定額の14倍(約9,500万ドル)の応募が殺到し、初期段階から強い需要を証明
・グレースケール投資検討リスト
:大手資産運用会社の商品化候補に入り、プロジェクトの完成度や将来性が高く評価されていることを示す
・急成長する預かり資産
:わずか3ヶ月で12000BTC(10億ドル以上)の資金が集まり、市場からの高い注目度を裏付け
BTCをLombardに預けて得られるLBTCを通じ、Babylonのガバナンストークン「BABYトークン」がステーキング報酬として配布されることで発生します。利回りはBABYトークンの価格に応じて変動します。
現在の利回り(目安) :年約0.8%(BABYトークン:約0.05ドル時点)
ポイント
・売却不要
:BTCを手放さず、値上がり益+利回りを同時に狙える
・やることは最小限
:BTCをLombardに預けてLBTCを受け取るだけ(
こちら
でやり方を解説)
・自動付与
:LBTCを持っているだけで報酬が反映される
LBTCは利回りを得られるだけでなく、担保資産として活用することもできます。これにより、従来の「保有のみ」のBTCよりも投資機会が広がります。
100万円分のビットコインを持っている場合
従来: 100万円分のBTCを保有(価格変動のみ)
Lombard活用:
100万円分のLBTCを取得
→ 年利0.8%が続けば年間約8,500円の利息が自動付与
→ さらにLBTCを担保に追加投資や利回り運用も可能(別の収益源を得られる)
これまではBTCの値上がりや値下がりだけが収益要因でしたが、LBTCを活用すれば利息や追加投資の収益も組み合わさります。つまり収入源が複数になることで、BTC価格だけに依存しない運用が可能になります。
3つの収益機会
・BTC価格の上昇によるキャピタルゲイン
・Babylon経由のステーキング報酬
・LBTCを担保にした追加投資からの収益
さらに現在、Lombardは独自のポイントプログラムを導入しており、LBTCの保有やDeFiでの活用に応じて「LUXポイント」が付与されます。このLUXが将来的にエアドロップや追加特典に発展する可能性もあり、ユーザーにとっては潜在的なリターンを広げる要素となっています。
LBTCを発行するには、ビットコインをLombardに預け入れ、選択したチェーン上で1:1のLBTCをミントします。
ここでは国内取引所からの出庫を含め、実際の運用方法を初心者にも分かりやすく解説します。
LBTCを受け取るためのウォレットとBTCを入金するためのウォレットを準備します。
・メタマスク: 普段からメタマスクなどのイーサリアム系ウォレットを使っている場合、そのウォレットでLBTCを受け取れます。
・OKXウォレット: BTCの入金に対応。LBTCを受け取るためのウォレットとしても対応しているため、これ1つで完結可能。
基本的にはOKXウォレットだけで十分ですが、メタマスクを併用するとBTC資産とEVM資産を分けて管理できるメリットがあります。
メタマスクは公式サイトから拡張機能をインストールしてウォレットを作成します。
作成方法の詳細は、以下の記事で詳しく解説していますので参照してください。OKXウォレットについても、メタマスクと同様の手順で作成可能です。
関連: メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換:スワップ、便利機能を図解で簡単に
まず、取引所でビットコインを購入します。 ここではコインチェックで購入、出庫手順をご案内します。
1.コインチェックにログインし、BTCを購入
購入方法は関連記事にて、詳細を解説しています。
関連: コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
2.暗号資産の送金」メニューから、自分のOKXウォレットのアドレス宛にBTCを出庫
①アプリ画面下の「ウォレット」を選択し「取引アカウント」をタップ→BTCを選択し「送金」をタップ
②「送信先」にOKXウォレットのアドレスを追加
送金先にOKXウォレットのアドレスを選択して送金を完了します。
1.Lombardにアクセスし「Connect」をクリックし、メタマスクを選択、接続します。
2.右上に表示されているネットワークとアドレスが、LBTCがミントされる先になります。
3.「Get LBTC on [chain]」を選択して手動で入金する(A)か、BTCに対応した接続済みウォレットを使って入金(B)します。
A.手動で入金する場合
「Get LBTC on [chain]」をタップすると画面でBTC入金用のSegWitアドレスが表示されるので、そのアドレス宛にBTCを送金します。BTC対応ウォレットから、このアドレスへBTCを出庫してください。
B.OKX Walletを使う場合
画面下のウォレット一覧からBTC対応のOKXウォレットを選んで接続します。ウォレットを接続すると、入金アドレスをコピーする必要がなく、そのままウォレット操作でBTCを送金できます。
①OKXウォレットを選択し、数量を入力して「Get LBTC on Ethereum」をクリック
②ネットワーク手数料の承認:画面の「Authorize」を押す → メタマスクが立ち上がるので「Confirm」をクリックし承認
③ステーキング内容の確認:レート・所要時間を確認し、チェックボックスに同意 → 「Stake」
④OKX Walletで送金承認:「Confirm」をクリックしてBTC送金を実行
⑤ 入金が確定すると、自動で指定チェーン上にLBTCがミントされます。進行状況は「My Activity」画面で確認可能です。
※補足: メタマスクはガス代承認のために使われ、BTC送金の承認はOKXウォレット側で行います。
・ガス代にETHなどが必要(EVMチェーン利用の場合): 事前に少額のETHを用意しましょう。
・アドレスを必ず確認: 誤送金すると資産が失われる可能性があります。最初は少額テスト送金がおすすめです。
・ユニスワップでの購入も可能: 直接ミントせず、ユニスワップなどのDEXでLBTCを購入する方法もあります。
ユニスワップで購入する場合は、以下の記事に使い方の詳しい解説がありますので参照してください。
関連: ミームコインとは?買い方・探し方|DEXで購入する方法【イーサリアム・ソラナ対応】
このステップに従えば、初心者でも迷わずLBTCを発行できるはずです。
次の章では、発行したLBTCを使った具体的な運用方法(Aaveでのレンディング)を紹介します。
発行したLBTCは、保有して利回りを得るだけでなく、DeFiプラットフォームで担保資産としても活用できます。代表的な事例が、レンディングプロトコル「Aave」です。
Aaveはイーサリアムなど複数チェーンに対応しており、LBTCを担保に入れることでUSDCやETHといった他の資産を借り入れることが可能です。これにより、BTCを売却することなく流動性を確保し、追加の投資や運用へつなげられるのが大きなメリットです。
たとえば、借り入れた資産の金利より高い利回りの運用先(レンディング、ステーブル運用)に再活用することで、その金利差で追加リターンを狙うことができます。
実際には、ウォレットをAaveに接続してLBTCを担保に設定し、借りたい資産を選択すれば利用できます。現在(2025年9月時点)は、一部の借入機能がコミュニティガバナンスの議論中で一時停止されているため、利用前に最新の対応状況を確認してください。
このようにAaveを活用すれば、LBTCをただ保有するのではなく、担保として資金効率を高める戦略が可能になります。ただし清算リスクも伴うため、借入比率(LTV)は低めに設定し、相場変動に備えておくことが重要です。
LBTCを活用した運用は高い収益機会を提供しますが、同時に複数のリスクが伴います。安全に運用するために、以下に挙げるリスクと注意点を理解し、適切に対策しましょう。
■スマートコントラクトリスク
LombardやAaveなどのDeFiプラットフォームはスマートコントラクトに基づいて動作しますが、バグやハッキングのリスクが存在します。
・注意点: 信頼性の高いプラットフォームを選び、セキュリティ監査済みのプロトコル(Lombardは監査済み)を使用。公式サイトで監査報告を確認しましょう。
・対策: 資産を複数のプラットフォームに分散させ、単一のスマートコントラクトへの依存を減らす。
■レンディング清算リスク
AaveなどレンディングプロトコルでLBTCを担保に資産を借り入れる際、市場価格の急落により担保価値が低下すると、清算(担保の強制売却)のリスクが生じます。
・注意点: 担保比率(LTV:Loan to Value)を低く保ち(例:50~60%)、市場のボラティリティを定期的に監視。
・対策: 価格下落に備え、ウォレットに追加のETHやLBTCを用意し、必要に応じて担保を追加。
■流動性リスク
LBTCの取引や運用において、市場の流動性が低い場合、売買やスワップが困難になる可能性があります。特にユニスワップなどのDEXでは、流動性プールの規模が影響します。
・注意点: LBTCの流動性は対応チェーンで異なるため、取引前にプールの状況を確認(例:ユニスワップのプールデータ)。
・対策: 流動性の高いチェーンやプールを選び、スリッページ設定を調整(例:1%以下)。
■税制リスク
暗号資産の運用に伴う利益(利回りや売却益)は、課税対象となる場合があり、LBTCの運用やエアドロップによって出た利益は課税対象になります。
・注意点: 暗号資産の利益は現在のところ雑所得として課税(分離課税導入も正式に検討されているところ。関連記事参照)されるため、取引記録を詳細に保存。
・対策: 税務の専門家に相談し、運用益やエアドロップの税務処理を事前に確認。国税庁のガイドラインを参照。
関連: 金融庁、暗号資産の税制見直しを正式要望分離課税導入も検討対象に
Lombardは、ビットコインに新しい可能性を与えるサービスです。
こんな方におすすめ
・ビットコインを長期保有している
・追加の収入源を探している
・DeFiに興味があるが始め方がわからない
・リスクを理解した上で新しい資産運用を試したい
ただし、必ずリスクを理解し、余剰資金の範囲で始めることが重要です。まずは少額から試して、サービスに慣れてから投資額を増やすことを推奨します。
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