欧州最大の仮想通貨資産運用会社コインシェアーズは4月1日、米国ナスダック市場への上場を果たし、ティッカーシンボル「CSHR」での取引を開始したと発表した。
今回の上場は、特別買収目的会社(SPAC)であるヴァイン・ヒル・キャピタル・インベストメント(ナスダック:VCIC)とコインシェアーズ・インターナショナルとの企業統合を通じて実現した。
取引前の株式評価額は約12億ドルで、機関投資家による5,000万ドルの普通株式コミットメントを軸に構成されている。コインシェアーズは現在、39本の商品群を通じて60億ドル超の資産を運用しており、欧州の仮想通貨ETP市場では約34%のシェアを誇る。
コインシェアーズのナスダック上場は、ブラックロック、フィデリティ、グレースケールと並ぶグローバルトップクラスの仮想通貨資産運用会社としての地位を強化するものだ。世界最大かつ最も流動性の高い米国資本市場へのアクセスを得ることで、コインシェアーズは機関投資家からの資金調達力と調査カバレッジを拡大し、米国での新商品展開を加速させる見通しだ。
コインシェアーズは2021年にスウェーデンのストックホルム証券取引所へ上場し、後に同取引所のメイン市場へ移行するなど、欧州の仮想通貨資産運用市場で先駆的な役割を果たしてきた。今回の米国上場計画は2025年9月に初めて公表されており、機関投資家によるデジタル資産採用が加速するなかでの戦略的な判断となった。
サークル、ジェミナイ、ブリッシュ、ビットゴーに続き、コインシェアーズも米国市場への上場を果たしたことで、仮想通貨ネイティブ企業による米国上場の潮流はさらに勢いを増している。
コインシェアーズは今後、オーガニック成長戦略の強化に加え、分散型金融(DeFi)や積極的なオルタナティブ戦略など新たな事業領域への展開と、戦略的なM&Aによる成長加速を目指す方針だという。