米ブロック社のジャック・ドーシーCEOは25日、同社がステーブルコインの取り扱いを始めたことについて話した。ドーシー氏は暗号資産(仮想通貨)の中でもビットコイン( BTC )を特別視しているが事業としては妥協する姿勢を示した。
ドーシー氏は、Wiredのインタビューで次のように語っている。
ステーブルコインはそれを提供する企業により管理されていることに言及した形だ。ステーブルコインを取り扱うのは好まないが、顧客がそれを使いたがっているとも続けた。
ブロック社は昨年、送金アプリ「Cash App」でステーブルコインの取り扱いを開始している。「Cash App」がユーザーの現金残高から自動的にステーブルコインに変換することで、ユーザーはステーブルコインで送金できるようになった。
この際、同社のビットコイン製品責任者は、「ビットコインはオープンで国境のない金融システムの基盤」であり、「ステーブルコインはデジタルドルを迅速に移動するための足がかり」だとして、それぞれの役割分担を定義している。
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ブロック社は、ビットコイン第一優先の姿勢で事業構築を行ってきた。2019年にはライトニングネットワーク開発者への資金提供を行うビットコイン開発部門を設立し、2020年にはビットコインを財務資産として蓄積開始。現在は約8,888BTC(時価960億円相当)を保有している。
ドーシー氏は先月、AI(人工知能)により事業が効率化されたとして、従業員の40%に相当する約4,000人の解雇を発表し、注目を集めているところだ。今回、このことについても詳細を話している。
具体的には、アンソロピック社のOpus 4.6とオープンAIのCodex 5.3が大きな進化を示したと指摘。企業が積み上げてきた、既存の大規模なコードベースの理解・修正に優れた力を発揮するようになったと述べる。
こうした機能が、あらゆる企業の構造を劇的に変える可能性を示したと評価した。また、今後は「インテリジェンスとして自らを構築していない企業は、存続に関わる危機に直面することになる」とも予想している。
また、「もし私が今会社を作るとしたら、全く違うやり方でやる」「経営階層は設けない」として、次のようなビジョンを語った。
AI失業に関しては、仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が警告。もし仮に米国の知識労働者の20%がAIに置き換わった場合、高所得層ホワイトカラーの債務不履行が加速し、銀行の財務基盤に危機をもたらすとしている。
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