仮想通貨データプラットフォームのコインガラスが、バイナンスの24時間純流出額(出金額)を37億6,000万ドル(5,740億円)と報じ、市場に一時的な動揺が広がったと複数のメディアが伝えた。
これに対しバイナンスは公式声明でデータの誤りを指摘し、数値の信頼性をめぐる議論が起きている。
ブロックチェーン分析プラットフォームのOKLinkによると、バイナンスの24時間純流出額は4,658万ドル(71億円)、過去7日間では1,914万ドルにとどまる。コインガラスが示した37億ドルという数値とは約80倍の乖離があり、どちらのデータが実態を反映しているかが焦点となった。
コインガラスのデータはサードパーティのソースを参照しており、デファイラマでも過去に同様のデータ不整合が確認されていた。バイナンスは「デファイラマのデータ復元には24〜48時間かかる見込みだ」と説明し、数値の誤りはデータソース側の問題だと主張した。
誤った流出数値がSNS上で拡散したことで、バイナンスの財務健全性への懸念が一時的に広がった。仮想通貨市場全体がすでに「冬」に入っている中、大手取引所に関する不正確な情報は投資家心理を揺さぶりやすい環境となっている。
バイナンスは声明の中で「すべての取引プラットフォームで定期的に出金テストを実施することは健全な慣行だ」と述べ、年1回の「出金デー」設立を提案した。データの誤りへの反論にとどまらず、業界全体の透明性向上を訴える姿勢を示した。
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