2月12日、CoinPostと東証グロース市場上場のTORICOが共催するオンラインイベント「Ethereum Shift 2026」が開幕した。12時から19時まで7時間に渡って実施される。
本イベントは「イーサリアムが変革する、企業・金融・社会の未来」をテーマに、各分野の有識者・実務家・投資家が登壇。イーサリアムを次世代の金融インフラとして捉え、企業経営・金融実務・社会実装における論点について多角的な議論を展開する。
オープニングセッションでは、「日本No.1イーサリアム運用会社」をミッションに掲げるTORICOの安藤代表とTORICO Ethereum代表の尾下氏が登壇し、同社の暗号資産事業戦略とトレジャリー運用の取り組みについて説明を行った。
同社は、2025年7月の暗号資産事業参入宣言以降、Mint Townとの資本業務提携や専門子会社「TORICO Ethereum」の設立を推進。元アクセルマーク代表でブロックチェーン領域に豊富な実績を持つ尾下順治氏を執行役員として招聘し、専門性の高い運用体制を構築している。
TORICOの事業戦略の主な特徴は、単なる暗号資産保有に留まらない点にある。イーサリアムはビットコインと異なり、保有するだけで年率約3%のステーキング報酬が得られるほか、DeFi(分散型金融)プロトコルを活用した多様な運用が可能であり、この点について主張した。
同社はDeFiプロトコルのMorphoとの提携交渉を進めており、プット・オプション売却による平均取得単価の引き下げや、大口保有者特有の収益機会獲得を通じて、株主の一株当たりイーサリアム保有量を増やしていく方針だ。「イーサリアムETFや現物保有とは競合しない。大きなエクスポージャーを持たないとできない運用を実行する点で明確に差別化できる」と強調した。
同社は現時点で約1,684 ETH(総額約8.2億円)を保有しているが、短期的には6,000 ETHの保有を目指す。これにより日本におけるイーサリアム・トレジャリー企業のトップポジションを確立する計画だ。資金面では最大約40億円の調達スキームを構築しており、市場価格でのディスカウントなしでの調達により株価希薄化を抑制する設計となっている。
コミュニティ形成にも注力しており、堀江貴文氏らインフルエンサーの支援のもと、X(旧Twitter)での定期的なスペース開催や、AIキャラクター「TORICOちゃん」を活用したコンテンツ展開を通じて、暗号資産への参入ハードルを下げる取り組みも展開している。