米SEC委員長「仮想通貨規制は10年遅れ」、イノベーション促進へ方針転換
米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は、米国の仮想通貨規制が10年遅れていると認め、業界の発展を加速させる方針を示した。アトキンス氏は今週水曜日、ワシントンDCで開催されたフィンテックウィークのイベントで「仮想通貨対応が最優先課題だ」と述べたと複数の海外メディアが報道した。
SECは海外に流出した業界関係者を呼び戻すための強固な枠組みを構築する計画だ。アトキンス氏は「我々は今や証券とイノベーションの委員会だ」と語り、過去の規制アプローチとの決別を強調した。
新たな規制方針としてSECは「イノベーション免除」制度の導入を検討している。この制度により企業は新しいアイデアを市場に迅速に投入できるようになる。アトキンス委員長は年内の実施を目指している。
関連: 米SEC、仮想通貨企業向け「イノベーション免除」制度を年内にも正式化へ
また、同委員長はブロックチェーン技術のトークン化に特に注目している。「トークン化は金融業界などに大きな可能性をもたらす技術だ」と述べ、ブロックチェーンの透明性がコンプライアンス問題の解決に有効だと指摘した。
前任のゲーリー・ゲンスラー委員長が規制による取り締まり手法で批判を受けたのに対し、アトキンス氏は4月の就任以来、仮想通貨に友好的な姿勢を取っている。ただし現在、連邦政府機関閉鎖の影響でSECの活動は大幅に制限されている状況だ。
関連: 米SEC、株式トークン化規制実現で協議中証券取引所グループから懸念の中=報道
アーサー・ヘイズらがイーサリアムの年末1万ドル予想を維持、大幅下落後も強気姿勢
ビットマインのトム・リー会長とアーサー・ヘイズ氏が、イーサリアムの年末1万ドル到達予測を改めて表明した。現在価格から142%上昇の見込みだが、歴史的平均は21%増に留まっている。...
コインベース、競合バイナンスのBNBを上場の計画 CZ氏は関連トークンの取り扱いも推奨
米コインベースが競合バイナンス関連の仮想通貨BNBを上場予定リストに追加した。CZ氏はBNBエコシステムの成長を背景に、他のBNBチェーン銘柄の上場も推奨している。...
仮想通貨トレジャリー企業のバブル崩壊か、ビットマインのトム・リー会長が指摘
ビットマインのトム・リー会長が、多くの仮想通貨保有企業が純資産価値を下回る取引状況を指摘し、バブル崩壊の可能性に言及した。メタプラネットも企業価値指標が基準を下回る事態となっている。...