ブータンが国民IDシステムをイーサリアムに導入、世界初の事例に
ブータンが国民デジタルアイデンティティ(NDI)プラットフォームをイーサリアム( ETH )ブロックチェーンに統合したことがわかった。人口規模のID管理システムを公開ブロックチェーンに接続した国は同国が初となる。認証情報の完全移行は2026年第1四半期までに完了予定だ。
イーサリアム財団のアヤ・ミヤグチ氏がX上でNDIシステムの立ち上げ式典への参加を報告し、ブータンのトブゲイ首相はイーサリアムの分散型インフラを活用することで、セキュリティと透明性の向上を図ると述べた。システムは検証可能な資格情報を発行し、市民は中央データベースに依存せず年齢や居住地を証明できる。
NDIは2023年にW3C標準を用いて開始され、カルダノ開発元のインプット・アウトプット・グローバルと提携してテストを実施した。ブータン皇太子ジグミ・ナムゲル・ワンチュク氏が同国初のデジタル市民となり、全国展開の象徴となった。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は分散型IDが人々にデータの安全な管理権を与えると評価している。
一方で専門家は公開(パブリック)チェーン上の国民ID管理には慎重な見方も示す。監査可能性の面では有利だが、プライバシー保護の観点では課題が残ると指摘された
ブータンは現在、6,371BTCと656ETHを保有しており、7月時点の11,711BTCから大幅に売却している。ウォール・ストリート・ジャーナルは先月、ブータンの仮想通貨マイニング戦略が成功していると報道した。Bitcoin Treasuriesによれば、同国のビットコイン保有量は米国、中国、英国、ウクライナに次ぐ世界5位となっている。
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