ブロックチェーンゲーム開発のDJT、魁 三国志大戦など2作品のサービス終了と事業転換を発表
double jump.tokyo株式会社は1日、創業以来の主力事業であったブロックチェーンゲームについて、『魁 三国志大戦』と『ブレイブ フロンティア ヒーローズ』のサービス終了を発表した。
同社は両タイトルを支えてきたプレイヤーや関係者への感謝を表明するとともに、今後の事業方針の転換を明らかにした。
昨今では、今年4月にリリースしたばかりの『魁 三国志大戦』をはじめ、『TOKYO BEAST』、『キャプテン翼-RIVALS-』『Eternal Crypt – Wizardry BC -(エクウィズ)』といった国内発ブロックチェーンゲームの早期サービス終了が相次いでいる。
ブロックチェーンゲームは、ゲーム内アイテムやキャラクターをNFT(非代替性トークン)として所有でき、プレイヤーがゲーム内報酬として経済的利益を得られる「Play to Earn(P2E)」モデルで注目を集めた。しかし、このモデルには持続可能性という根本的な課題が存在する。
ゲーム内経済を支えるトークノミクス(トークン経済圏)の設計は極めて困難だ。収益を得た先行プレイヤーが増えるほど利益確定による売り圧力が強まる一方、Web3特有の参入障壁により新規プレイヤーの流入が滞れば、経済圏全体が崩壊する構造的リスクを抱えている。
実際、グローバル市場でも2021年から2022年にかけて人気を博したアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)やSTEPNといった代表的タイトルの多くが、その後のトークンやNFT価値の下落とともにアクティブユーザー数を大幅に減少させた。
暗号資産業界の特性上、純粋なゲーム体験よりも投資効率や収益機会を求めるプレイヤーが集まりやすい。ゲームとしての面白さや長期的なコミュニティ形成を追求するほど、開発費やサーバー運営費などのコスト負担が増大し、事業採算が合わなくなるという構造的なジレンマを抱えている。
これまでも業界全体でさまざまな解決策が模索されてきたが、未だ明確な答えは見つかっておらず、多くのプロジェクトが短命に終わっているのが実情だ。過去には、トークンセールによる資金調達のみを行い、サービスリリースに至らず終了したプロジェクトも存在し、業界の信頼性を損なう事例として問題視されている。
double jump.tokyoは、創業当初からマイクリプトヒーローズなどの成功事例を背景としたブロックチェーンゲーム開発・支援を中核事業として展開してきたが、先述の2タイトルのサービス終了により、経営方針の転換を余儀なくされた。
今後同社は、ゲームに特化チェーンの「OAS」トークンを中心としたトレジャリー事業および支援事業と、法人向けweb3ウォレットサービス「N Suite(エヌ・スイート)」事業の2つの柱に経営資源を集中させる方針だ。ゲーム開発からインフラストラクチャーやエコシステム支援へと軸足を移すことで、Web3領域における新たな成長戦略を推進していくとしている。
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