エリック・トランプ「ステーブルコインは米ドル覇権の維持に役立つ」
ドナルド・トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏は26日、ニューヨーク・ポストの番組に出演し、ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つと強調した。
アフリカやアジア、中東などの世界の人々が米ドルの使用を望んでると主張。これは社会、米国債、米国にとってすばらしいことであると語っている。
同氏は今回、マイニング企業American Bitcoinのアッシャー・ゲヌートCEOと共に番組に出演。ビットコイン( BTC )など暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンに関する話をする中で、ステーブルコインについても語った。
ステーブルコインの位置付けについてエリック氏は、トランプ一族のDeFi(分散型金融)プロジェクト「「World Liberty Financial(WLFI)」が発行する「USD1」を引用。その上で、ビットコインが価値の保存手段であるのに対し、USD1は現代の銀行サービスのようなものであると語った。
エリック氏は今回、ステーブルコインのメリットについて、米国に兆単位のドルが還流するだろうとの見方を示している。
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米トランプ政権はすでに、決済向けステーブルコインのための法的枠組み「ジーニアス法」を制定済み。大手の銀行やeコマース企業らが発行・利用に関心を示すなど、規制が明確になったことでこれから普及が急拡大する可能性がある。
ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つという考えはエリック氏に限らず広がっている。例えば、スコット・ベッセント米財務長官は今年6月、トランプ大統領の仮想通貨・ステーブルコイン支持政策が米ドルの世界的優位性を固めると述べた。
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ステーブルコインには、効率性の高さやコストの低さなどから米ドルの使用を促すだけでなく、ステーブルコインの運用で発行体が米国債を購入するというメリットもある。発行体はステーブルコインの裏付け資産に米国債を保有する場合がほとんどで、米国債の需要創出につながる可能性があることもステーブルコインに注目が集まる理由の1つである。
なお、ステーブルコインについては、トランプ一族が関わるWLFIに対して利益相反の観点から批判が上がるなど、今後の状況を注視する必要があることも指摘されている。
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