取引所クラーケン、200億ドル評価で資金調達検討 IPO前の準備か
ブルームバーグは26日、米仮想通貨取引所クラーケンが約200億ドルの評価額での新規資金調達について協議を進めていると関係者情報として報じた。戦略投資家から2億~3億ドルのコミットメントを得る内容で、来年予定の株式公開(IPO)に向けた資本増強策となる。
今回の資金調達は、フォーチュン誌が報じた150億ドル評価での5億ドル調達に続くものとなる。2011年設立のクラーケンは今年まで約2,700万ドルの資金調達にとどまっていたが、上場企業コインベースとの競争激化に備えて資金調達を加速している。
クラーケンは3月に先物プラットフォームのニンジャトレーダーを15億ドルで買収し、デリバティブなど取引商品の拡充を進めている。
同社は2024年の売上15億ドル、2025年第1四半期約4億7,200万ドルの業績を公開しており、株式やETFのトークン化取引も開始している。IPOに向けてモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスを主幹事に選定済みだ。
仮想通貨業界では規制環境の改善と主流採用拡大により大手企業の資金調達が活発化している。今年はサークル、ブリッシュ、フィギュアなどの仮想通貨企業がIPOを成功させており、テザーも最大200億ドルの資金調達を検討中と報じられている。
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