決済大手ストライプ、ステーブルコイン特化ブロックチェーン「テンポ」を開発=報道
フィンテック大手ストライプ(Stripe)が高性能ブロックチェーン「テンポ」を秘密裏に開発していることが11日に明らかになった。求人情報やフォーブス誌の報道により判明し、決済に最適化されたチェーンとして設計されている。
「テンポ」の開発はステーブルコインへの関心急増と時期を同じくしている。7月にトランプ大統領が署名したジーニアス法により連邦規制ガイダンスが整備され、メタやエアビーアンドビーなど大手テック企業もステーブルコイン統合を検討中だ。
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テンポは10月に11億ドルで買収したステーブルコイン企業ブリッジ、6月に買収したウォレット企業プリビィに続くストライプ社の投資となる。ストライプは近年仮想通貨事業の拡充を積極的に進めている。
ストライプのパトリック・コリソンCEOは3月の議会証言で「基盤技術の成熟によりステーブルコインへの実質的なビジネス関心が高まっている」と述べた。ブリッジ買収でステーブルコイン統合プラットフォームを取得し、プリビィ買収でウォレット機能を強化している。
競合のサークル社も昨日、独自のステーブルコイン特化レイヤー1ブロックチェーン「アーク」の開発を発表した。今秋にパブリックテストネット開始予定で、USDCをネイティブガスとして使用する。
アークはEVM互換性を持ち、ステーブルコイン決済、FX、資本市場アプリケーション向けエンタープライズグレード基盤を提供するものだ。
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