*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨ビットコインは6月25日夜に急落し、2024年9月以来、約21カ月ぶりとなる安値を更新した。
26日は、四半期に一度の主要先物市場の満期や、主要オプション市場の権利行使日が重なる、いわゆるビットコインの「メジャーSQ」として意識される日である。これを控え、市場ではポジション調整が進み、値動きの荒い展開が続いている。
民間取引所の先物市場を見ると、6月26日限の未決済建玉はすでに減少しており、短期的な値動きへの影響は徐々に小さくなっているとみられる。
一方、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物では、アセットマネージャーによる未決済建玉が減少している。機関投資家がポジションを縮小している可能性があり、ファンドなどからの資金流出圧力が強まっていることを示唆する。
オプション市場では、プット・コール・レシオが大幅に上昇している(下画像黄枠)。ビットコインのメジャーSQを控え、投資家のポジション再編が進んでいることに加え、下落リスクを意識したヘッジ需要が高まっていると考えられる。これは、投資家心理が大きく冷え込んでいることを示唆する動きである。
ビットコインを取り巻く環境には、複数の向かい風が重なっている。
まず、ホルムズ海峡をめぐる地政学リスクが後退したことで、安全資産的な逃避需要が弱まりつつある。加えて、米国のクラリティー法案をめぐる成立難航への警戒感や、ハッシュレートの低下基調も相場の重しとなっている。
こうした中で、メジャーSQに接近したことで、短期筋のポジション調整やオプション絡みの売買が相場を大きく振らす可能性がある。本日は夕方から夜にかけて、オプションの権利行使や先物のSQが続くため、引き続き荒い値動きに注意が必要である。