東証グロース上場のアライドアーキテクツは3日、米ナスダック上場のストラテジー社が発行する優先株等を担保とした利回り付きステーブルコイン「Apyx(エイペックス)」の自社運用を今月より開始すると発表した。
Apyxは基本トークン「apxUSD」と利回り付きトークン「apyUSD」の二層構造で設計されている。同社は米ドルと1対1で連動するステーブルコイン「USDC」を預け入れてapxUSDを受け取り、それをロック(預け入れ)することでapyUSDを取得する。
ApyxはUSDCで調達した資金をもとにストラテジー社の優先株「STRC(Stretch)」やStrive社の「SATA」といったデジタル・アセット・トレジャリー(DAT)企業の優先株を購入し、そこから発生する配当を利回りとして分配する仕組みだ。
目標年率利回りは13%。なお、ロックする保有者が少ないほど配当の取り分が増える設計となっている。
運用はアライドアーキテクツの100%子会社であるシンガポール法人・Allied Verse Pte. Ltd.(アライドバース)を通じて実施する。
Apyxを主導するのは、ナスダック上場のデジタル資産運用企業DeFi Development Corp.のチームで、同社は2026年4月にアライドアーキテクツへの出資も行っている。
STRCは2025年7月に発行されたストラテジー社の永久優先株で、配当は毎月現金で支払われる。発行当初の年率約9%から段階的に引き上げられ、2026年5月時点では年率11.5%を記録している。
ストラテジー社は2026年に入ってからの約4か月間で約50億ドル規模のSTRCを発行し、その調達資金を仮想通貨ビットコインの追加購入に充てた。
同社のビットコイン保有量は2026年6月3日時点で843,706BTCに達しており、初回配当(2025年8月)以降、2026年6月時点まで10か月連続で毎月の現金配当を継続している。
アライドアーキテクツは2026年2月にApyxへの出資を公表しており、ストラテジー・クラーケン・ビットゴー等のグローバル企業と並んで日本企業として唯一シードラウンドに参画した経緯がある。今回の自社運用開始は、同社が掲げる「オンチェーン金融関連銘柄」を軸としたポートフォリオ構築方針の第一弾に位置づけられる。
運用においては、仮想通貨をセルフカストディウォレットで自己管理する。秘密鍵を取引所や第三者の保管業者に預けず、子会社のアライドバースが自ら管理することで、DeFiプロトコルへの直接接続を実現するという。