国際送金大手マネーグラムは2日、米ドル建てステーブルコイン「MGUSD」の正式ローンチを発表した。ストライプ傘下の決済インフラ企業ブリッジが規制対応済みの発行体を担い、ステラブロックチェーン上でまず米国市場向けに提供を開始する。
技術インフラには複数の企業が関与する。エムゼロのスマートコントラクト基盤でトークンの発行・償却を行い、ファイアブロックスのウォレットでマネーグラムがトークンを保管した後、マネーグラムアプリ内の個人ウォレットへ送付する仕組みだ。ブリッジはジーニアス法対応済みの発行体として機能するという。
MGUSDはマネーグラムアプリに自己管理型ウォレットとして組み込まれ、米ドル建て残高を保持できる。インフレや通貨不安のある新興国市場のユーザーが、ドル建てで24時間365日資金を保有・送金し、必要なタイミングで現地通貨に換金できる仕組みを提供する。
マネーグラムとステラ開発財団は2021年から協力関係を構築してきた。今年4月にはメキシコで開催した「ステラハウス」イベントで複数年の提携延長を発表し、コロンビアに続きエルサルバドルでもステーブルコイン残高機能の稼働を開始している。
マネーグラムのアンソニー・スーフー会長兼最高経営責任者は「ステーブルコイン市場はこれまで資産そのものに注目してきた。マネーグラムは自社のディストリビューションプラットフォームを起点に、グローバルネットワーク上の将来サービスを構築するための基盤としてMGUSDを位置づけている」と述べた。
同社はアクティブ顧客6,000万人以上、世界約50万か所の小売拠点を持ち、取引の70%超がデジタル経由となっている。ステラ開発財団の最高経営責任者デネル・ディクソン氏は「5年間の提携は、ステーブルコインがパイロット段階を大きく超えたことの証明だ」と語った。
マネーグラムは今後、MGUSDを米国以外の市場へ順次展開していく。