ジャック・ドーシー「ビットコインをインターネット通貨に」 スクエア端末でBTC決済事例
ジャック・ドーシー氏が率いるブロック社の決済サービス「スクエア(Square)」で、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )の決済事例が報告された。
コーヒーショップ「Compass Coffee」が「世界で初めてビットコイン決済対応のスクエア端末を設置した」と16日にXに投稿。これは8日に発表されたビットコイン決済・ウォレットソリューション「Square Bitcoin」の採用事例だと伝えられている。
ブロック社は8日、スクエアで小売業者がビットコインでの決済を受け付けたり、売上金をビットコインに換金したりできるSquare Bitcoinの提供開始を発表。当初は米国向けに提供することなどを説明していた。
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Compass Coffeeのマイケル・ハフトCEOも16日、ビットコイン決済を試したことをXで報告。ライトニングネットワークを活用した10個のウォレットで支払いをしたが、信頼性が高くて速く決済されたと感想を述べた。
そして、ビットコイン決済は以前から行われているが、今回のサービスが新しい点は、Compass Coffeeのような地域に密着した小規模な小売店がスクエアによってシームレスにビットコイン決済を導入できることだと指摘している。
ハフト氏は、クレジットカードや現金による決済で10年以上行ってきたシステムと並行してビットコイン決済を受けられるようになった点を強調した。
ドーシー氏も、ビットコイン決済に関するXの投稿に頻繁に反応。「DC Fintech Week」におけるCompass Coffeeのビットコイン決済のデモを紹介した同僚の投稿については、「インターネット通貨」という言葉を付けてリポストしている。
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もともと通貨システムとして考案されたビットコインだが、主にブロックチェーンの処理時間の長さから決済には不向きだとする声が多く上がっていた。その課題を克服するために開発されている技術がライトニングネットワークである。
仮想通貨メディア「Decrypt」によれば、「Jetking Infotrain India」という組織の社外取締役であるプラナブ・アガルワル氏は、処理時間の長さからビットコイン決済の普及が遅れてる現状をライトニングネットワークが変えるとの見方を示した。
その上で、PoS(販売時点情報管理)での大規模な決済受付システムは、ビットコインの普及に向けて新たな時代を切り開くと主張。また、仲介者を減らしたり、ロイヤルティプログラムやキャッシュバックなどの新たな価値を解放したりすることにもつなげることができるとメリットを指摘した。
なお、ビットコインを含めた仮想通貨決済の普及を拡大するには、税制を変える必要があるとの声も上がっている。
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