コインチェックでIEO「Fanpla(FPL)」10月21日開始 音楽事務所10社以上が協力
音楽ファンクラブ運営大手Fanplusと協業するFanplaは14日、暗号資産「Fanpla(FPL)」のIEO(Initial Exchange Offering)をコインチェックで実施すると発表した。購入申し込みは10月21日に開始され、11月4日まで受け付ける。国内7例目となるIEOは、音楽業界という巨大市場へのWeb3導入として注目を集めている。
IEO(Initial Exchange Offering)は、仮想通貨取引所がプロジェクトのデューデリジェンスを行い、投資家向けにトークンを販売、その後、取引所で上場する形が一般的。Web3プロジェクトにとっては、資金調達と同時にユーザーを獲得でき、投資家にとっては厳しい審査を通過したプロジェクトの初期段階に投資できる。
Fanplaプロジェクトは、SNSでの拡散や日常的な推し活といった「ファンの創造的な活動」の価値を、具体的な体験や企画として還元できる独自のトークン経済圏の構築を目指している。プレミアムライブチケット、限定グッズ、メタバース空間でのデジタルアセットの決済や受け渡し、さらには新作制作資金調達までを視野に入れる。
特筆すべきは、参画するパートナー企業の規模と多様性だ。GLAY、UVERworld、THE YELLOW MONKEY、マカロニえんぴつといった日本を代表するアーティストを抱える10社以上の音楽事務所が初期パートナーとして名を連ねている。秋元康プロデュース案件を手掛けるY&N Brothersや、人気クリエイター集団「すとぷり」を擁するSTPRなど、幅広い層をカバーする布陣となっている。
協業パートナーのFanplusは、700を超える公式ファンクラブと400万人を超える有料会員基盤を持つ業界最大手。UVERworldやサカナクションなど、長年にわたり培ったファンクラブ運営のノウハウを基盤に、アーティストとファンが安心して参加できる環境を提供する方針だ。
IEO抽選申し込みや上場後の売買にはコインチェックの口座開設が必要となる。KYC(身分確認)などの手続きを踏まえると、希望者は早めに口座開設しておくことが望ましい。口座開設需要が上昇すると、KYCに1週間以上かかる場合も考えられるためだ。
FPLトークンの購入申し込みは10月21日正午に開始され、11月4日まで受け付けられる。抽選結果の通知後、11月11日にコインチェック取引所および販売所での取扱いが開始される予定だ。同日、デジタルアセットやチケット購入が可能な「Fanpla Market」もローンチされる。
FPLは各パートナー事務所が展開するファンクラブと連携したメタバース内でのアバターアイテム販売、プレミアムチケット販売、限定グッズ販売などに使用される。
従来の「単価×ファン人数」という音楽業界の収益モデルに、トークンによる「応援の可視化」という新たな軸を加えることで、アーティストはより多様な挑戦が可能になり、ファンは自分の声や行動が音楽シーンを育てている実感を得られる——というのがプロジェクトの核心だ。
コインチェックは東証プライム上場のマネックスグループ傘下の暗号資産交換業者。NFTやIEOなど先進的なサービス展開とシンプルで使いやすいUIで支持を集め、預かり資産残高は約1兆957億円、口座数は約220万と国内最大級の規模を誇る(2024年12月時点)。
同社はこれまでパレットトークン(2021年7月)、フィナンシェトークン(2023年2月)、ブリリアンクリプトトークン(2024年5月)の計3度の IEO を実施してきた。第1弾のパレットトークン(PLT)は公募価格4.05円から最高94.80円(約23倍)へ急騰し、抽選倍率24.11倍を記録。直近の第3弾ブリリアンクリプトトークン(BRIL)も公募価格21.6円から最高99.66円(約4.6倍)となり、抽選倍率22.04倍に達するなど、いずれも高い注目を集めている。
一方で、暗号資産投資には価格変動リスクが伴い、元本が保証されるものではない。投資判断は各自の責任において行う必要がある。
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