古参ビットコイン大口保有者、3000億円相当売却開始か=オンチェーンデータ
アーカムのオンチェーンデータによると、8.9万BTCのビットコインを保有する大口投資家が7月15日午前から大量のBTCを機関投資家取引プラットフォームギャラクシー・デジタルに送金し、巨額な利益確定への警戒を高めている。この投資家は2011年のソロマイナーとみられ、コインベースのプロダクト責任者コナー・グローガン氏が以前に指摘していた休眠状態の「8万BTC大口保有者」と関連があるとされている。
同日午前11時頃から売却活動が本格化し、最初に9,000 BTCをギャラクシー・デジタルに送金した。その後、追加で7,843BTCを同社に転送し、合計で1万6,843 BTC(3,000億円相当)の大規模移転を実行している。
ギャラクシー・デジタルは受け取ったビットコイン( BTC )を主要取引所に預け入れており、このうち2,000 BTCが直接バイビットとバイナンスに送金されたことが確認された。この動きは同社のサービスを通じた売却準備の一環とみられている。
現在、この大口保有者のウォレットには依然として3,157 BTC(545億円)が残されている。一連の送金活動により、長期間休眠状態にあった古参投資家による大規模な利益確定売りが市場に影響を与える可能性が高まっている。
過去の事例でも、クジラによる大規模な資金移動が市場の注目を集めている。例えば、7月9日にアーカムが発表したデータでは、別のビットコイン大口投資家が6,000 BTCを新ウォレットに移動したことが判明。送金はウォレットアップグレードやセキュリティ強化が目的と推測されるが、こうした動きは市場の変動要因として意識されている。
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