イーサリアム、5カ月ぶりに3000ドル突破 ETFの資金流入や企業購入などが相場を後押し
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )の価格は11日、節目となる3,000ドル(約44万円)を約5カ月ぶりに突破した。
マクロ経済の動向や米国の規制整備への期待感などを背景にビットコインが史上最高値を更新する地合いの中、イーサリアムもETFへの資金流入やシャープリンク・ゲーミングらによる企業購入が増えており、相場が上昇基調にある。
上記のチャートからわかるように、チャートが右肩上がりになっているビットコインとは対照的に、イーサリアムは2021年11月以降、史上最高値を更新できていない。
一方で最近は米国での現物ETFの上場や企業購入などによって需要が増えており、逆に上値余地が期待できるとの見方もあって注目度が高まっている。
2024年7月に米国で上場したイーサリアム現物ETFは10日、3.8億ドル(約560億円)超の資金が純流入した。この金額は取引開始以降、昨年12月5日に続く2番目の規模である。
上記チャートが示すように、12月5日もイーサリアムの価格が上昇していた。この日の純流入額は約4.3億ドル(約630億円)だった。
また、ビットコインから始まった企業の仮想通貨財務戦略は、現在はアルトコインまで広がっており、イーサリアムを採用する企業も増えてきた。こういった企業は、株価の上昇にもつながっている。
イーサリアムの財務戦略を主導する企業の1つが、シャープリンク・ゲーミング。先月には買い増しによってイーサリアム財団に次ぐ世界第2位のETH保有企業となり、また11日にはイーサリアム財団から直接1万ETHを購入したことも発表した。
関連: シャープリンク、イーサリアム財団から1万ETH直接購入
他にも最近は、保有資産をビットコインからイーサリアムにシフトする企業も出始めた。例えばビット・デジタルが、保有するビットコインをイーサリアムに代えている。
関連: 米上場Bit Digital、企業資産をビットコインからイーサリアムに転換完了
価格上昇局面では長期保有者らの利確売りに注意が必要との指摘もあるが、米国でステーブルコインの法案審議が進んでいることも追い風になっているとの見方があり、イーサリアムも注目を集めている、
関連: イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
テザーUSDT、5ブロックチェーンでサービス終了へ 9月1日から償還停止
世界最大のステーブルコイン発行企業テザー社が、アルゴランドやビットコインキャッシュなど5つのレガシーブロックチェーンでのサービス終了を発表。9月1日から償還停止。...
ビットコイン上昇の背景に「大きく美しい法案」=The Kobeissi Letter
アナリストが米トランプ政権の「大きく美しい法案」が仮想通貨ビットコイン上昇の背景にあると分析した。米ドル下落と歩調を合わせてビットコインは過去最高値に到達したと指摘する。...
NYSE上場DDC、アニモカブランズと1億ドル規模ビットコイン戦略提携発表
NYSE上場のDDCエンタープライズがアニモカブランズと1億ドル規模のビットコイン戦略提携を発表。企業の仮想通貨準備金戦略の新たな枠組みを構築し、収益最大化を目指す。...