ビットコイン、マイニングのハッシュレートが急低下 イラン・イスラエルの衝突も影響か
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )のマイニングのハッシュレートが、今月15日を境にして急低下している。
この低下の背景に何があるかは明確にはわからないが、SNSではイスラエルによるイラン攻撃が影響しているのではないかとの見方が上がった。
「Blockchain.com」によると、最新は24日のデータで、この日のハッシュレートは800エクサハッシュ/秒(EH/s)をわずかに下回っている。15日のハッシュレートは約940EH/sだったため、この日から約15%低下した。
イランがビットコインのマイニングを行っていることは以前から知られている。過去には、電力不足の恐れからマイニング事業者への電力供給を停止したこともあった。
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たしかに、15日はイスラエルとイランの間で再び緊張が高まっていたタイミングだ。SNSには、イスラエルがイランに攻撃した直後にハッシュレートが低下したとの投稿がある。
イスラエルの攻撃がマイニングを妨害することだったのか、単に二次的な被害だったのかは不明確だが、この攻撃がイランのマイニングに影響を与え、ハッシュレートを低下させたとの見立てだ。
一方で、北半球が夏の時期になると、ハッシュレートは下がる傾向にあるとの指摘もある。電力の需要が高まったり、それによって電気代が上がったりすることがあるためだ。
最近は米国で猛暑が続いていることも伝えられており、イラン攻撃だけでなく、複数の要因がハッシュレートに影響を与えている可能性もある。
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