ビットコイン、13万ドル到達後は供給不足で売り圧力収束か=ビットワイズCEOが見解
ビットワイズの最高経営責任者ハンター・ホースリー氏は11日、仮想通貨ビットコイン( BTC )が13万~15万ドルを突破すれば売り圧力が大幅に減少するとの見解を示した。現在の10万ドル水準では一部の長期保有者による利確売りが継続しているが、新たな価格帯突破後はこの動きが収束可能性が高まると分析している。
同氏は流動性確保の手段として、保有するビットコインを売らずに借入する需要が拡大し、価格上昇を一層促進していくと予測した。「ビットコインの供給量は単純に不足する」とし、市場構造の根本的変化を指摘している。
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長も11日、ブルームバーグTVで「弱気相場は二度と戻らない」と発言し、ビットコインの100万ドル到達を改めて予想した。米政府の仮想通貨支持姿勢を根拠に挙げ、トランプ大統領やスコット財務長官らの後押しが市場環境を好転させていると説明した。
市場の供給構造についてセイラー氏は、現在のマイニング供給量が日450BTC(約72億円相当)に過ぎない点を強調した。ブラックロックなどのETFや企業による戦略的購入がこの自然供給を上回っており、需給バランスの逼迫が続いている状況だと分析している。
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また、CryptoQuantのデータによると、2024年7月から現在まで中央集権型取引所から55万BTCが流出。取引所の保有量は約155万BTCから100万BTCへと35%減少し、市場流動性の著しい縮小が示された。
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BiTBOによる短期保有者の行動分析では、現在価格が取得価格を上回っているため利確売りが継続している。しかし大口・機関投資家の長期保有志向への転換により、仮想通貨市場全体の構造変化が進行中だと専門家らは指摘している。
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