史上最速で運用資産が700億ドル超え、ブラックロックのビットコイン現物ETF 前記録の5倍の速さ
ブルームバーグのシニアETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は10日、大手資産運用企業ブラックロックが提供する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )の現物ETF「IBIT」の運用資産が、ETF史上最速で700億ドル(約10兆円)を超えたとXで報告した。
他のXユーザーのチャートを引用し、2024年1月のローンチ後、700億ドルの水準にわずか341営業日で達したと説明。これまでの記録はゴールド(金)のETF「SPDRゴールド・シェア(GLD)」が持つ1,691営業日で、IBITはこの約5倍の速さで700億ドルに到達したという。
公式サイトやデータサイトを見ると、たしかにIBITの運用資産は700億ドルを超えている。公式サイトによれば9日時点の運用資産は718億ドル超である。
IBITは他のビットコイン現物ETFよりも人気が高い。保有するビットコイン数は66万BTC超で、2番目に多いフィデリティの「FBTC」に3倍以上の差がついている。
バルチュナス氏は先月、IBITのビットコイン保有量が、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトに次ぐ世界第2位に浮上したことを投稿。この時にIBITはサトシの保有量の約57%に達し、来年夏までには世界最大の保有者になる可能性があるとバルチュナス氏は予測した。
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また、米国のビットコイン現物ETFは、全商品の累積の出来高が1兆ドル(約145兆円)に迫っている。
以下の画像は「The Block」が提供しているチャート。9日時点で累積の出来高は、9,950億ドルを超えた。
商品別に見ると、出来高もIBITが市場をリードしている。出来高における市場シェアの推移は以下の画像の通りで、9日時点でIBITが79%を超えている。
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