ビットコイン史上最高値更新、テキサス州法案可決とバンス副大統領期待が後押し|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨ビットコイン( BTC )は、22日未明に史上最高値(ATH)を更新した。その背景には、米国第2位のGDP規模を有するテキサス州において、「ビットコイン準備金法案」が上下両院(上院での再承認が必要)で可決し、成立の見込みが高まったことが決定的な要因として挙げられる。
関連: ビットコイン、4ヶ月ぶりの過去最高値更新で109500ドルまで上昇
ビットコインのデリバティブ市場全体を俯瞰すると、未決済建玉(Open Interest, OI)は依然として高水準を維持している。(下画像赤枠)。一方で、ファンディングレートは一部でマイナス圏に突入しており(下画像青枠)、史上最高値を更新したにもかかわらず市場の姿勢は中立的であると見受けられる。
オプション市場に目を向けると、11万ドルを超える価格帯において建玉が増加している(下画像赤枠)。特に、13万ドルの建玉が急増している点は特徴的に見受けられる。このことから、市場参加者の目線は更なる高値更新にシフトしていると考えられる。
約4か月ぶりのビットコイン最高値更新の背景には、20日に成立に向けて前進したステーブルコイン規制法案(GENIUS法案)の存在や、米国各州において仮想通貨に友好的な法案の成立、またはその見通しが相次いでいるという政策的な追い風が顕在化している。
加えて、米国債の格下げを契機とする米国資産への信認低下が進む中、国家に依存しない「無国籍資産」としてのビットコインの相対的な価値が改めて見直されつつある。
さらに、5月27日より開催される「Bitcoin2025」カンファレンスにおいて、バンス米国副大統領が基調講演を行う予定であり、仮想通貨に関する新たな政策発表への期待が高まっている。このような複合的要因が、現在のビットコイン市場の上昇基調を強力に支える要素となっている。
関連: テキサス州下院がビットコイン準備金法案『 SB21 』を可決最終成立には上院再承認が必要
4月に新規採掘超えのビットコイン売却、マイナーの資金難鮮明に 5月の急騰直前=レポート
仮想通貨ビットコインマイニング企業が4月に生産量を上回る115%のビットコインを売却し5月の価格上昇の恩恵を受けられず。ハッシュレート競争激化の中、CleanSparkが40EH/s超え、IRENがR...
12億円でイーサリアム追加取得、米上場のBTCS社 ETH保有量38%増
米ナスダック上場BTCSが842万ドルで3450ETHを追加取得。保有量12500ETHで38%増。イーサリアム戦略強化でステーキング収益拡大を目指す。...
二代目ソラナスマホのSeeker、独自トークン「SKR」発行へ
仮想通貨ソラナのスマホを開発するソラナ・モバイルは、独自トークンSKRを発行する計画を発表。Seekerの正式な出荷開始日は2025年8月4日に決定した。...