仮想通貨イーサリアム( ETH )のコア開発者は、次期アップグレード『グラムスターダム』のハードフォーク作業を延期し、問題が解消するまでフーディ・テストネットでのフォークを見送ることを決めた。
テストネットでの試験中に、監査会社のチェーンセキュリティが、アップグレード後に脆弱となるプロジェクトを複数確認したと、イーサリアム財団が6日付の公式ブログで明らかにした。
財団によると、原因は改善提案のEIP-8037とEIP-8038が、特定の処理に課すガス料金の額と、ステート(ノードが保持し続けるデータ)に対する課金の方法を見直すことにある。一定の不変条件(invariants)を前提とする一部のプロジェクトでは、この見直しで前提が崩れるという。
フーディでの稼働を巡っては、財団が10月22日に、日本時間27日に予定していた稼働の延期を発表し、新たな日程は未定としていた。財団はチェーンセキュリティとデダブの2社に協力を求め、内部監査も進めているが、イーサリアム上の全プロジェクト、特にそのオンチェーン・オフチェーンのコードまでは網羅できないとした。
そこで財団は、次回以降のコア開発者会議で現実的な判断を下すため、スマートコントラクトの開発者や監査人に、8つの不変条件に依存していないか自らのプロジェクトを点検するよう呼びかけた。
なお、財団によると、延期の間も別のアップグレード「ヘゴタ」の作業に影響はなく、並行して続けているという。

