オンチェーンアナリストのアクセル・アドラーJr.氏は21日、ビットコイン( BTC )の大口短期保有者(短期クジラ)が抱える含み益が、過去1カ月で53%減少したとする分析を公表した。9月22日に98億ドルと2016年以来の最高水準に達したあと、10月20日には46億ドルまで縮んだ。
短期保有者とは、比較的最近BTCを取得した投資家層を指す。同グループの含み損益の合計は8月20日にプラスへ転じていた。同氏によると、53%の減少はクジラが保有量の半分を売ったことを意味しない。現在の保有分にかかる利益が目減りしたことを示す数字で、指標がゼロに近づけば、価格は同グループの平均取得単価に接近する。
クジラは20日、1万605BTCを取引所へ送金した。10月8日以来の規模で、過去30日の1日平均(3,815BTC)の2.8倍にあたる。30日平均そのものも過去1年の平均(3,241BTC)を17%上回っており、流入の増加は特定の日に限らないと同氏は指摘した。
取引所への送金は一般に売却の前段階とみなされる。ただし同氏も、送金は売却そのものではなく、売りの可能性を示すシグナルにとどまると補足している。
同様の流入は10月上旬にも観測されている。7日から8日にかけてクジラは2万9,517BTCを取引所に送り、この2日間で価格は4%下落した。同じ期間に短期クジラの含み益は82億ドルから61億ドルへ縮小している。
アドラー氏は、含み益の縮小と取引所への供給増が重なる現状を「中程度にネガティブ」と評価した。短期クジラは依然として利益圏にあるが、含み益は9月の過去最高の半分に満たない。
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