英大手金融サービスグループのロイズ・バンキング・グループ(NYSE:LYG、以下ロイズ)は9月30日、決済大手ビザとステーブルコインの越境決済のライブ実験を完了したことを発表した。
今回の実験は、実際の取引を行い、金融機関同士が資産を交換して支払いを完了・照合するという裏側のプロセスに特化したと説明。ステーブルコインを基盤にした決済が、より速くて透明性が高く柔軟な国際取引をどのようにサポートできるかを探ったと述べている。
テストは週末を含めて7日間行い、合計で75万ドル(1ドル=158.05円換算で約1.2億円)の決済を実施。既存の決済プロセスと並行してステーブルコインを使う方法をテストした。
今回は、英規制下のデジタル資産取引所Archaxを介して入手した USDC をロイズが利用。ジャージー島のロイズ側と、米国のビザ側で決済を行った。
結果についてロイズは、ブロックチェーン基盤の決済が処理の速さや柔軟性をいかに向上させることができるかを実証したと説明。ビザには、週末を含めて1時間未満で着金したと述べ、従来の国際決済では、銀行の営業時間外に手続きを始めた場合は1日以上かかることがあるとしている。
その上で、銀行や企業が資金をいつ受け取れるのかを知ることは、流動性を管理したり、債務を履行したり、確信を持って計画を立てたりするために重要であると述べた。
今回の実験では、異なるブロックチェーンをまたいでステーブルコイン取引を行うことの可能性も実証したと説明している。
実験の一部として、ロイズはカントンの独自ノードを使ってプライバシー機能を設定し、一方でビザは「別のパブリックブロックチェーン」を使用したと説明。その上で、相互運用性を実証したと述べた。
また、今回の実験では、ステーブルコイン決済の複雑さを、ビザがいかに軽減することができるかも認識したと説明している。
ビザで英国・アイルランドのグループ・カントリー・マネージャーを務めるロブ・キャメロン氏は、発表で以下のようにコメントした。

.jpg)