米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツでグローバル・マクロ担当ディレクターを務めるジュリアン・ティマー氏は26日、ビットコイン( BTC )について「パワーローの計算は、6万ドルを維持したことで新たな循環的強気相場が始まっていることを引き続き示しており、2029年に30万ドルを目指している」とXに投稿した。
30万ドルは足元の価格の約3.6倍にあたる。BTCは2025年10月に約12.6万ドルの史上最高値を付けた後に下落に転じ、2026年6月下旬には一時約5.8万ドルまで値を下げた。27日時点では8.4万ドル前後で推移している。
パワーローは、BTCの価格と誕生からの経過時間の関係を両対数グラフ上の直線として捉える分析モデル。ティマー氏は同モデルから長期的な下値の目安となる支持線を引いており、2018年と2022年の弱気相場では、実際の安値がこの線を上回って推移したと説明してきた。
7月初旬の同氏の見方は慎重だった。支持線を5万8,237ドル付近と示したうえで、世界的なマネーサプライの伸びが鈍っていることを挙げ、反転を促す強気材料はマクロ環境に見当たらないとしていた。
8月29日には、BTCがパワーロー曲線の底を維持し、4年周期の時間的な調整も十分に経たとの趣旨を述べている。今回の投稿は、6万ドルの維持を根拠に新たな上昇サイクル入りへ踏み込んだ形で、同氏は2029年という具体的な時期と30万ドルという水準を併せて示した。


