暗号資産(仮想通貨)運用企業ビットワイズ(Bitwise)のマット・ホーガン最高投資責任者は18日、定例のメモを公開し、自身が認識している「現在の仮想通貨投資家の3つの誤解」を共有した。
他人が見過ごしていることを正確に理解することで、利益をあげられる可能性があると説明。ホーガン氏は、業界の変化の速さと認識が追いつく速さの差にチャンスがあると主張している。
誤解の1つ目は、仮想通貨のアプリやプラットフォームは仮想通貨だけでなく、全ての資産を対象にしようとしていることが完全には認識されていないこと。この1つ目が、自身が認識している中で最大の誤解だと説明している。
ホーガン氏はユニスワップ(UNI)やHyperliquid( HYPE )、アーべ(AAVE)、チェーンリンク(LINK)のプロジェクトを例に挙げ、こういったアプリは現在は約2兆ドル(約316兆円)規模である仮想通貨だけでなく、株式や債券、不動産などをトークン化することで、他の資産も取り扱えるようになっていると指摘した。
資産の拡大が実際に進めば、仮想通貨だけしか取り扱わない場合に比べ、ユニスワップの規模やビジネスチャンスは約100倍にもなりうると主張。これらのプロジェクトが仮想通貨だけを取り扱うと考えることは、アマゾンが書籍しか販売していないと考えることと同じであると述べている。
そして、想像できる全ての資産がトークン化されていくことは広く認識されているが、プラットフォームの評価については、その論理が適用されていないと指摘した。
2つ目は、従来の企業を信頼し、仮想通貨やブロックチェーンの領域で最初から事業を行う企業を過小評価していること。ホーガン氏が仮想通貨業界で働き始めて以降、人々は伝統金融の大手企業が仮想通貨のスタートアップ企業に勝利すると考えてきたと指摘した。
しかし、この考えには誤解もあると述べ、その最も良い例がペイパルのステーブルコイン参入であると説明している。ペイパルはグローバルブランドで世界で非常に重要な決済企業であるが、現在でもテザーとサークルがステーブルコインのシェアの大部分を占めている状況に言及。ペイパルのステーブルコイン市場におけるシェアは約1%だとした。
ホーガン氏はこういった仮想通貨企業が従来の企業に負けない理由について、プロダクトの提供が速い傾向があること、仮想通貨に特化していること、最も重要なこととしてユーザーと信頼をすでに獲得していることを挙げている。
一方で、全てにおいて仮想通貨ネイティブの企業の方が優れているわけではないと説明。例えば、ブラックロックが最大規模のビットコイン( BTC )現物ETFを運用している例を挙げ、一般的に伝統金融の商品については、伝統金融の企業の方が有利な状況にあり、このトレンドは今後も続くだろうとの見方を示した。
3つ目の誤解は、将来的な取引活動の増加を過小評価していること。一般的にブロックチェーンの価値を判断する際、現在の取引数や決済数に人々は注目すると指摘した。
ホーガン氏は例えば、トークン化した株が取引されるようになると、取引が24時間休みなく行われ、単純な比較として従来の市場よりも取引時間が長くなると説明。そこにAI(人工知能)エージェントが取引に参加するようになれば、さらに取引は増加すると指摘した。
これから取引時間の増加とAIエージェントの参入が組み合わされば、株の取引数は容易に10倍になるとの見方を示し、自身は50〜100倍になる未来も想像できると述べている。
また、決済についてもAIエージェントの参入によって取引が増える可能性があることを指摘した。


