オンチェーンの流動性と利回りを支える担保提供企業ファルコン・ファイナンスは18日、エルサルバドルで規制されたトークン化資産(RWA)発行のパイプラインを開始すると発表した。
まずNEAR AIを確実な買い手として、コンピュータインフラの資金調達に寄与するトークン化GPUフォワード契約(先渡し契約)から着手する。NEAR AIは、ブロックチェーン企業「NEAR Protocol」の関連事業として展開されている、AI・分散コンピューティングのプロジェクトだ。本件では技術パートナーとしての役割も担う。
通常、高性能GPUを購入してから、実際にデータセンターに設置・稼働させるまでには4〜8か月のタイムラグがある。この間、買い手は資金をすでに拠出しているのに、GPUは何も生み出していない「空白期間」が生じる。トークン化GPU契約はこの課題に対処するものだ。
ファルコン・ファイナンスのRWA(現実資産)部門責任者であるアーテム・トルカチェフ氏は次のようにコメントした。
こうした中、開発中のトークン化GPU契約により、貸し手はエクスポージャーを二次流通市場に移し、資金を借りる際の担保にできるようになると続けた。なお、具体的なローンチ時期については今回発表されていない。
なお同パイプラインは、GPUフォワード契約に続き、国債やエネルギー・インフラ、コモディティ・貴金属、プライベートクレジットといった分野への展開も視野に入れているという。
今回のパイプラインを通じて発行される資産は当初からユニスワップなどパーミッションレスな二次流通市場向けに設計される予定だ。
また、十分な取引高と市場の厚みを獲得した後には、ファルコン・ファイナンスのプラットフォーム上で担保として預け入れ、ステーブルコインUSDfを発行(ミント)できるようになる見込みである。
ファルコン・ファイナンスは、こうした仕組みにより、通常は別々に行われる以下の3つのプロセスが統合されると述べた。
また、エルサルバドルのデジタル資産発行法に基づく規制環境を活用したことで、従来は流動性の低かったこうした投資を、分散型取引所で即座に取引・担保活用できるオープンなオンチェーン資産へと転換することを可能にしたとも続けた。
エルサルバドルには、規制されたトークン化資産の発行から公開市場での二次取引までを同一のライセンス下で一貫して行える、規制枠組みが整っている。なお、エルサルバドルにおけるトークン化資産の発行は、デジタル資産発行法のもとでライセンスを取得しているNOTA S.A.S. de C.V.が担う。


