金融大手ゴールドマン・サックスは12日、資産運用会社ネオス・インベストメンツ(Neos Investments)を最大22.5億ドル(約3,600億円)で買収することに合意したと発表した。この取引により、他のETFに加えて3つの暗号資産(仮想通貨)インカム型ETF(上場投資信託)を獲得することになる。
ネオスは、「ネオス・ビットコイン・ハイ・インカムETF(BTCI)」、「ネオス・ブーステッド・ビットコイン・ハイ・インカムETF(XBCI)」、「ネオス・イーサリアム・ハイ・インカムETF(NEHI)」を運営しており、これらもゴールドマン・サックスの傘下に入ることになる。
これら3つの仮想通貨ファンドは、ビットコイン( BTC )やイーサリアム( ETH )に直接投資するわけではない。対象資産に連動する上場金融商品を通じてエクスポージャーを獲得し、オプション戦略を用いて月次の収益を生み出すものだ。
ネオスのウェブサイトによると、BTCIはこれら3つのファンドの中で最大規模であり、記事執筆時点で10億ドル(約1,600億円)を超える純資産を保有している。また、XBCIの純資産は約1億1,100万ドル(約177億円)、NEHIの純資産は約7,700万ドル(約124億円)だ。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、ネオスのBTCIがあれば、ゴールドマン・サックスはブラックロックの「アイシェアーズ・ビットコイン・プレミアム・インカムETF(BITA)」を追い抜くことができるかもしれないと意見した。BITAは6月に立ち上げられたもので、純資産は現在約5,900万ドル(約94億円)だ。
取引は、規制当局の承認およびその他の一般的な完了条件を満たした上で、2027年1~3月期に完了する見込みだ。ゴールドマン・サックスのデビッド・ソロモン会長兼CEOは次のようにコメントした。
なお、アクティブ型ETFとは独自の判断により市場平均を上回るリターンを目指すETFのことだ。
ネオスは、6月30日時点で19のオプション型インカムETFを通じて300億ドル(約4.8兆円)の資産を運用している。ゴールドマン・サックスおよび同社傘下のイノベーター、取得予定のネオスを合わせるとそのETF運用資産は1,300億ドル(約21兆円)を超える。
モーニングスターによると、この統合により、6月30日時点の資産に基づくと世界第8位の規模を誇るアクティブETF運用会社が誕生する格好だ。


