Four PillarsとGLC Researchが共同で運営する調査団体HRC(Hyperliquid Research Collective)が発表した「Hyperliquid 2Q2026 Quarterly Report」によると、分散型取引所ハイパーリキッドのガバナンストークン HYPE は6月16日に76.90ドルの史上最高値を記録した。四半期の終値は66.04ドルで、前四半期比79.2%高。
一方、ビットコイン( BTC )は同期間に14.1%下落し、直近3四半期連続のマイナスとなった。2025年10月に付けた高値からはおおむね半値まで下げており、HYPEが資産クラス全体の値動きから独立して上昇する「独歩高」は、これで2四半期連続となったとレポートは指摘している。
5月から6月にかけ、21シェアーズの「THYP」、ビットワイズの「BHYP」、グレースケールの「HYPG」という米国上場のHYPE現物ETF3本が相次いで取引を開始した。8週間で計3億870万ドルの累積純流入があり、2026年に登場したアルトコインETFの中で最大の滑り出しになったという。
3本のうちBHYPとHYPGはステーキング機能を組み込んだ構造で、ネットワークの発行報酬の一部を規制対象のファンド構造に取り込む設計になっている。ビットコインが下落する中での資金流入は、仮想通貨全体への投機ではなく個別の収益構造への評価だとレポートは分析した。
同四半期の最大の決定は、独自ステーブルコイン「USDH」の終了だったとレポートは位置づける。5月14日に終了を発表し、6月12日には検証者26人中19人(保有ステークの69.1%)の賛成で、 USDC を新たな基軸資産とする提案「AQAv2」を承認した。
この結果、HyperEVM上のステーブルコイン残高は四半期中に4倍の56億ドルに拡大した。プラットフォーム上のUSDCが生む利回りの約90%が、30日ごとにアシスタンスファンドへ配分される仕組みとなり、初回配分は10月3日を予定する。レポートは年間換算で1億3,500万から2億ドルの追加収益になると推計した。
プロトコル収益は4月に底を打った後回復し、6月は4月比52%増の月間実績となり、年率換算では8億4,000万ドル規模に相当する。四半期全体では1億6,937万ドルで前四半期比6.6%減だったが、累積の保有者収益は6月30日時点で10億ドルを超え、記録開始から19カ月目での達成となった。
取引所の自社株買いに相当するトークン買い戻しを担う「アシスタンスファンド」は、四半期中に277万HYPE(約1億4,066万ドル相当)を買い戻した。買い戻し額は前四半期比4.8%減ったが、保有総数は4,556万HYPEに達し前四半期比6.4%増となった。


