金融サービス大手BNY(旧:BNYメロン)は29日、新しいデジタル・トランスファー・エージェンシー機能をローンチしたと発表した。
この機能は、BNYのファンドのサービス機能を近代化して、複数の法域やブロックチェーンでのエンドツーエンドのライフサイクルにおいて、デジタル資産と伝統金融資産の両方のファンドをサポートすることが目的。これから、段階的に機能の提供を広げ、一体化した顧客サービス体験を実現すると述べている。
トランスファー・エージェンシー(TA)機能とは、投資口座の記録保持、資産の名義の書き換えなどを行う機能のこと。今回BNYは、自社のトランスファー・エージェンシーのサービスをデジタルネイティブの資産に拡大して、顧客のニーズの高まりに応えていくと述べている。
そして、これからデジタル・トランスファー・エージェンシー機能は、BNYの総合的なデジタル資産サービスの一部になると説明。機関へのデジタル資産の普及をサポートしているカストディやステーブルコイン、トークン化預金、インフラといったサービスに組み込まれるとした。
一連の機能は、BNYの基盤のトランスファー・エージェンシー記録管理インフラに直接接続され、従来の環境とデジタル環境の両方において、所有権やトランザクションデータの信頼性の高い情報源を構築すると述べている。
今回の新機能は、最初は米国と英国の選定した顧客に提供し、その後で提供範囲を拡大していくと説明。BNYは最初の顧客の例として、ブラックロックが新機能を活用する予定だと述べた。
ブラックロックはステーブルコインの準備金要件を満たすように設計されたファンド「BSTBL」のトークン化シェアクラスに今回の機能を利用する予定だという。
発表で、BNYでアセットサービシング部門のグローバルヘッドを務めるエミリー・ポートニー氏は以下のようにコメントした。
発表の最後でBNYは、同社は約8.6兆ドル(約1,405兆円)の資産や760万超の投資口座にサービスを提供しており、従来のファンドとデジタルのファンドの両方の構造をローンチする発行体をサポートしたり、それらの企業を新たな資産クラスやオンチェーンファンドで成長させたりするのに有利な立場にあると主張した。


