韓国発のブロックチェーンゲームプラットフォームWEMIXは27日、同社が発行する独自のステーブルコインのスマートコントラクトで、オーナー権限の乗っ取りとそれに伴う不正発行が発生したことを認め、対応状況を公表した。
発表によると、26日午後6時18分頃、同ステーブルコインに関連するスマートコントラクトのオーナー権限が何者かに奪われ、異常な数量のトークンが発行された上で外部へ送出された。オンチェーン上で確認された規模は約625万ドル(約10億2000万円)に上るという。
同ステーブルコインはWEMIX3.0メインネット上で発行され、USDCによる裏付けを持つ。今回の事案は発行体側のコントラクト権限そのものが奪われた点で、外部からの資金流出を狙う従来型のブリッジ攻撃とは手口が異なる。
WEMIXは「攻撃に使用されたとみられるアドレスを特定し、オンチェーン上での追跡を進めている」とし、主要取引所や仮想通貨セキュリティ企業と連携して流出資産の動きを監視していることを明らかにした。必要に応じて捜査機関とも協力する方針だとしている。
WEMIXは2025年2月にも、ブリッジ「Play Bridge Vault」から約865万WEMIX(当時のレートで約610万ドル相当)が流出する事件を経験している。この際は認証キーの不正利用が原因とされ、公表の遅れを巡って隠蔽疑惑が指摘された経緯がある。
WEMIXは今回の調査結果や追加の対応策について、確認され次第順次公表するとした。利用者に対しては、未確認の情報や憶測に基づく投稿に注意し、公式チャネルを通じた案内のみを参考にするよう呼びかけている。


