米仮想通貨政策記者のエレノア・テレット氏は29日、自身のX投稿で、上院のジョン・スーン院内総務が今週中にクラリティー法のクローチャー(討議終結)採決を行う可能性が薄れつつあると報告した。
手続き上、木曜日の採決を設定するには同日中に審議動議へのクローチャーを提出する必要があるが、関係者はロシア・イラン制裁法案の審議が優先される見通しだとテレット氏に語った。
これを受け、焦点は来週に移りつつある。業界関係者はテレット氏に対し、8月の休会入り前に指導部が少なくともクローチャー手続きに着手することが「不可欠」だと伝えたという。
ロシア・イラン制裁法案は、共和党のリンゼー・グラム上院議員の名を冠した「リンゼー・O・グラム・ロシア・イラン制裁法」として審議されている。同議員は7月中旬、ウクライナ訪問直後に急逝した。
後任として同議員の姉であるダーリン・グラム氏が上院議席を引き継ぎ、法案の成立を後押ししている。同法案は共和・民主両党から60人超の共同提案者を集めており、討議終結に必要な60票の確保が視野に入っているという。
上院の審議手続きをめぐっては、係争中の法案は一度に一件しか本会議を進められない構造にある。クローチャー可決後の法案が他の審議に優先する「未了案件」となる仕組みが、クラリティー法の日程を圧迫している格好だ。
本会議入りまでの手続き
米仮想通貨政策専門メディアのクリプト・イン・アメリカも28日、共和党上院議員らが本会議審議入りに向けて動き出したが、討議終結に必要な60票の確保が最大の関門になると伝えている。指導部は休会前の残り2週間程度で複数の法案の優先順位付けを迫られている。