CryptoQuantのアナリスト、Darkfost氏は14日、ビットコインの長期保有者(保有期間6カ月超、LTH)による取引所への流入動向について分析を公開した。短期的には流入量が通常水準を上回って推移しているものの、長期的な視点では年間平均が着実に低下しており、構造的な変化が生じている可能性を示唆している。
同氏のチャート分析では、長期保有者による取引所流入の年間平均は最近わずかに上昇し、1日あたり800BTCをやや超える水準となった。
これは5月初旬の約630BTCから増加したものだが、2015年以降で記録された中では依然として最低水準にある。長期保有者が保有するBTCを取引所に移動させた場合、大半のケースで売却につながるとDarkfost氏は指摘する。
Darkfost氏はまた、異常な売り圧力の発生を示す指標として「年間平均の5倍以上」という基準を設定し、過去の急激な流入急増エピソードを特定している。短期的にはこうした急増が引き続き起こりうるとしながらも、中長期的な影響力は以前と比べて大幅に低下していると評価した。
長期的な流入減少の背景として同氏が挙げるのが、長期保有者層の構成変化だ。ビットコインETFの承認を経て機関投資家が市場に参入したことで、このコホートを構成する投資家の性格そのものが変化した可能性があるという。
機関投資家や長期志向の参加者が増えたことで、BTC保有への傾向が強まり、取引所への送金が構造的に減少しているとの見方を示した。

