スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は13日付のクライアント向けノートで、ビットコインのサイクル底値が確定したとの見解を示した。コインデスクやDecryptなどが報じた。
ケンドリック氏は、6月5日に記録した5万9,375ドルが今サイクルの最安値だったと主張し、「仮想通貨の冬は終わった。仮想通貨の春へようこそ」と述べた。昨年10月6日に付けた過去最高値12万6,000ドルからの下落率は53%にのぼる。
同氏は相場回復を支える要因として二つを挙げた。一つはスペースXの新規株式公開(IPO)、もう一つは米国とイランの和平交渉の進展だ。
5月第2週以降、米国のビットコイン現物ETFからは累計57億2,000万ドルを超える資金が流出した。ケンドリック氏は、ETF保有者の一部がスペースXのIPO参加資金を確保するために持ち高を解消していたとの見方を示した。
スペースXは13日にナスダックへの上場を果たし、IPO価格135ドルからの上昇率は一時約26%に達した。ケンドリック氏は、IPO完了によってETFからの特定の売り圧力は終息するとみている。
ケンドリック氏は、底値確認を裏付ける指標として三点を注視している。ストラテジーによる今週の追加取得発表、米国ビットコイン現物ETFへの純流入回帰、そして原油価格の続落だ。
ストラテジーは8日夜、6月1日から7日の1週間で1,550BTCのビットコインを約1億ドルで取得したと発表しており、三点のうち一つは既に満たされた。
残る条件のうち原油動向は、中東情勢に左右される。トランプ大統領は12日にイランとの和平交渉について「今週末にも突破口が開ける」と発言したが、その後トゥルース・ソーシャルで合意内容を否定し、イラン側に早急な対応を求める投稿をした。発言の二転により、市場には混乱が生じている。
ケンドリック氏は年末のビットコイン目標価格を10万ドル、イーサリアム目標価格を4,000ドルとしており、ビットコイン現物ETFへの純流入回帰が次の確認ポイントになると述べた。


