仮想通貨政策団体のCrypto Council for Innovation(CCI)は5日、クリプト・ヴォールト構造に関する規制明確化を目的とした業界連合「ヴォールト・コアリション」の発足を公式発表した。
ギャラクシーとDeFi貸出プロトコルのモルフォが連合の中核を担い、ベンチャーキャピタルのa16z、ブロックチェーンネットワークのアバランチ・ポリシー・コアリション、仮想通貨カストディアンのビットゴー、シャープリンクが参加する。
クリプト・ヴォールトは、デポジットされた資産をスマートコントラクトがプールし、定められた運用戦略を通じてリターンを生成する仕組みだ。各預入者にはプール持分を示すヴォールト・レシートトークンが発行される。ヴォールト全体の預入総額は2023年4月時点の240億ドルから2026年4月時点の1,310億ドルへと拡大した。
機関投資家がデジタル資産へのエクスポージャーを拡大する中、ヴォールト構造が既存の証券法・投資顧問法上でどう扱われるかが不透明なまま残されてきた。
米SECのポール・アトキンス委員長は先月、スピーチの中でクリプト・ヴォールトに関する規制明確化の必要性を具体的に言及している。
CCIのヴォールト・コアリションは、法的分析の作成、実際の運用実態に基づく政策原則の策定、規制当局との直接対話という3本柱で活動する方針だ。CCIはステーキング規制明確化のためにPOSA(Proof of Stake Alliance)を主導した実績を持ち、今回もその手法を踏襲するとしている。
ギャラクシーのポリシー責任者ナタリア・リ氏は、ヴォールト構造を巡る規制上の不確実性は「機関投資家が参加できるかどうかを左右する一丁目一番地の問題だ」と述べた。モルフォのゼネラル・カウンセル、クリストファー・ロビンス氏は「成熟への道はコードだけでなく、法的明確性の上に構築される」としている。
また、CCIのジ・フン・キムCEOは「規制当局は新しい構造を検討する際に、業界からの精緻かつ技術的に裏付けられた情報から恩恵を受ける。ヴォールト・コアリションはまさにその分析を提供するために設立した」と語った。