スイス国際金融庁(SIF)とシンガポール拠点の非営利組織グローバル・ファイナンス・アンド・テクノロジー・ネットワーク(GFTN)は、2026年6月23日〜25日にチューリッヒのコングレスハウスで「ポイント・ゼロ・フォーラム2026」を開催すると発表した。
テーマは「A Financial System Rewired: Trust, Compliance and Protocols in a Shifting World(金融システムの再配線:変容する世界における信頼・コンプライアンス・プロトコル)」で、スイス・フィンテック・ウィークの一環として実施される。
同フォーラムは今回で第5回目を迎え、前回2025年版には60カ国超から1,300名以上が参加した。登壇者にはスイス連邦財務省長官カリン・ケラー=ズッターや欧州委員会の金融サービス担当委員マリア・ルイス・アルブケルケ、欧州中央銀行(ECB)執行委員ピエロ・チポローネ、イングランド銀行副総裁サラ・ブリーデン、UBSグループCEOのセルジョ・エルモッティに加え、デジタル資産領域からはテザーCEOのパオロ・アルドイーノ、サークルのダンテ・ディスパルテ、バイナンスのスティーブン・マクホワイターらが名を連ねる。カルダノ財団CEOのフレデリック・グレガードも登壇予定だ。
フォーラムが設定する中心的論点は、欧州が規制主導、アジアが実装主導、米国がドル連動の流動性で覇権を争う「三極構造」において、どの標準が次世代金融インフラの基盤となるかである。MiCA(暗号資産市場規制)によって規制の先導役を担う欧州と、中立的ハブを標榜するスイスの立ち位置が、ステーブルコインの決済基盤化やトークン化資産の普及を背景に改めて焦点となっている。
また、主な議題には、ステーブルコインと資産トークン化の本格展開、AIによる自律的な取引執行、量子技術が金融セキュリティに与える影響、および機械主導のシステム移行に際した主権維持と信頼設計の4本柱が設定されている。
スイス金融市場監督局(FINMA)議長マールネ・アムスタッドや国際決済銀行(BIS)イノベーション・ハブのトマソ・マンチーニ・グリフォリらも参加し、規制当局と民間の視点を交えた議論が行われる見通しだ。


