米上場企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)は2026年5月11日、同社のイーサリアム( ETH )保有量が5,206,790ETH(1.9兆円相当)に達したと発表した。
特筆すべきは、これまで週間10万枚を超えていたETHの購入ペースを大幅に減速させた点だ。5月7日時点の518万ETHから最新の報告値までの増加分は約26,790枚にとどまっており、市場環境を考慮した戦略的な抑制が鮮明となっている。
同社のトム・リー会長は先週、これまで目標として掲げてきた「ETH総供給量の5%(5%の錬金術)」への到達時期について、当初見込まれていた2026年7月中旬から同年後半へと遅らせる方針を示した。
同社は2026年年初からすでに100万枚以上のETHを取得しているが、リー氏は「あまりに急いで5%に到達したくない」と言及。現金7億7,500万ドルを含む総資産134億ドルを背景に、購入ペースを調整しつつ保有を継続する姿勢としている。
同社はビットコインマイナーから世界最大のイーサリアム・トレジャリー企業へと変貌を遂げつつあり、2026年4月9日にはNYSE American from NYSE本市場へのアップリスティング(格上げ上場)を果たした。
保有するETHは総供給量の4.31%に相当し、上場企業としてはマイクロストラテジーに次ぐ世界第2位の仮想通貨トレジャリー規模を誇る。ETHの供給が2025年6月以降、実質的にデフレ傾向にある中で、同社の大規模な蓄積は供給量の減少をさらに加速させる要因となっている。
トム・リー会長は、現在の仮想通貨市場が「クリプト・スプリング(仮想通貨の春)」の段階にあると分析。
ウォール街による現実資産(RWA)のトークン化と、自律型AIエージェントによるパブリック・ブロックチェーンの利用拡大が、イーサリアムの長期的な追い風になるとの見解を示した。5月末時点でETH価格が2,100ドルを上回って維持されれば、過去の弱気相場では見られなかった3か月連続の上昇となり、相場回復が裏付けられるとしている。


