上場ビットコイン( BTC )マイニング企業のコア・サイエンティフィックは23日、JPモルガン・チェース銀行から5億ドルの追加融資枠を確保したと発表した。
モルガン・スタンレーからの5億ドルの融資枠と合計で、借入期間が364日の融資枠は総額10億ドル(約1,600億円)になった。コア・サイエンティフィックのアダム・サリバンCEOは、次のようにコメントしている。
同社は、この借入金を、データセンター開発に関連する機器購入、開発準備、不動産取得、追加エネルギー(電力)調達契約の締結などの費用に充当する計画だ。
コア・サイエンティフィックは、様々な競合他社と同様に、ビットコインマイニングへの依存度を低下させ、AI(人工知能)向けのデータセンター事業へと軸足を移そうとしているところだ。
今月には、この移行資金を確保するために、2026年中に保有するビットコインの「ほぼ全て」を現金化する計画を明かした。背景には、BTCマイニング報酬の半減による収益性低下と、AI分野における爆発的な需要拡大がある。
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同社は2024年時点で、AIモデルのトレーニング向けインフラ提供で、クラウドプロバイダー「コアウィーブ」と12年間に渡る契約を結んだ。その際、コア・サイエンティフィックの累計総収益は12年間で35億ドル(約5,600億円)を超えると推定していた。
この契約については予定通り進捗しており、現在までに約350メガワットの電力を供給済みで、2027年初頭までに約590メガワットを供給する予定である。
現在、収益の大きな部分は仮想通貨採掘によるものだが、高密度コロケーション(HDC)からの収益は急速に増加すると見込んでいる。コロケーションとは、顧客の機器を自社の施設に設置し、電力などのインフラを提供することだ。
また、状況が許す限り、現在仮想通貨マイニングに使用している施設を、高密度コロケーションサービス事業に転用する予定だとも述べた。
2日に発表された2025年10~12月期の決算によると、四半期の総売上高は7,980万ドル(約130億円)で、前年同期の9,490万ドルと比較して減少。一方で、コロケーション事業の売上高は3,130万ドル(約50億円)で、前年同期の850万ドルから大幅に増加している。
仮想通貨の自社採掘による売上高は4,220万ドル(約70億円)で、前年同期の7,990万ドルから減少した。これは主に、マイニングされたビットコインの量が57%減少したことによる。
仮想通貨マイニングのホスティング事業の売上高は630万ドル(約10億円)で、前年同期の650万ドルから減少。これは、高密度コロケーション事業への戦略的なシフトが継続していることによるものだ。
サリバンCEOは、コロケーションプラットフォームを拡張して、リース可能な容量を1.5ギガワット規模に拡大しようとしているところだと述べた。
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