2025年8月の最高値から50%超下落しているイーサリアム( ETH )市場で、初期投資家(OG)や大口保有者による合計4,100万ドル(約65億円)規模の現物売却が23日に確認された。相次ぐクジラの売却動向は、現在の2,000ドル帯における大口投資家の強い利益確定および資金捻出の意向を示している。
LookOnChainのオンチェーンデータによると、初期投資家(アドレス:0xa2F6)が米コインベースを通じて1万5,002ETH(約3,097万ドル)の利益確定を実施した。10年前に1ETHあたり12.83ドルで17万2,700ETHを獲得した同ウォレットは、現在も1万4,814ETHを保持し、初期取得分の総評価額は3億5,300万ドルに達している。
同日、13万ETH以上を保有する別のクジラも、負債返済を目的として2,063ドルの平均単価で5,000ETH(約1,031万ドル)を売却したと報告された。この大口投資家は仮想通貨レンディングのアーベ(Aave)に引き続き12万6,000ETHを預け入れており、約1億2,200万ドル分のローン残高を維持しているという。
この2件の大規模なオンチェーン売却は、歴史的な低単価でETHを取得したホルダーや、過度なレバレッジを抱える投資家によるリスクオフ行動の表れである。特に初期投資家による大手取引所・コインベースへの大規模送金は、さらなる追加売却の可能性を市場に意識させる大きな要因となる。
これら数十億円規模の売り圧力がある一方で、現在の弱気相場局面を押し目買いのチャンスとするクジラの蓄積行動も一部で見られている。19日には7ヶ月間休眠していたウォレットが、平均2,201ドルで5万706ETHを買い戻した動きが観測されている。
関連: クジラがイーサリアムを買い戻し大口投資家による下落局面の動き
さらに別の仮想通貨クジラも先週、78億円相当のUSDTを使用して2万3,393ETHを追加購入し、著名投資家の「thomasg_eth氏」も1,950万ドル相当の買い戻しを再開させた模様だ。
データ分析企業クリプトクアントによると、一部の大口投資家の含み益はこれら下値買いによりプラスへと回復しつつある。
関連: ビットコイン・イーサリアム先物で強気姿勢拡大、売り圧リスクも=クリプトクアント分析


