暗号資産(仮想通貨)分析企業のクリプトクアントは17日、週間市場レポートを発表。ビットコイン( BTC )のトレーダーは短期的な上昇を見込んでおり、先物市場でロングポジションを積み上げていると指摘した。
一方で、売り圧のリスクもありビットコインは75,000ドルから85,000ドルの間で抵抗に直面する可能性があると分析している。
米連邦準備制度理事会(FRB)による3月18日の金利決定を前にして、永久先物トレーダーは強気姿勢を強めているところだ。ビットコインが70,000ドルを突破したことで、ショートトレーダーは清算され、73,000ドル以上で新たなロングポジションを構築している。
ファンディングレートと先物取引量も強気姿勢を裏付けている。
ビットコインのファンディングレートは、強いマイナスからプラスの傾向に転じ、イーサリアムのファンディングレートもマイナスからプラスに戻ったところだ。これは、トレーダーがロングポジションを維持するために手数料を支払うことを厭わなくなっていることを示すものだ。
さらに、永久先物市場では3月中旬以降、ビットコイン、イーサリアムとも買い注文が売り注文を上回る傾向にある。特に3月12日以降に買い注文が急増し、2025年10月以降で最高水準に達した。トレーダーがここ数週間で強気になり、少なくとも短期的には価格上昇を見込んでいることを示す。
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しかしクリプトクアントは、価格が上昇したことで、直近でビットコインの取引所への資金流入が急増していると指摘。売り圧力が高まる可能性があると続けた。
3月16日、取引所へのビットコインの1時間当たり流入量は6,100BTCに急増し、2月20日以来の最高値を記録している。さらに、大口流入(大口保有者による一度に多量の送金)の割合も総流入量の63%に達しており、2025年10月15日以降の高水準だ。
過去データを見ると、取引所への大口入金の急増は、売り圧力の高まりと関連してきた。
クリプトクアントは、仮にビットコインが上昇を続ける場合は、まず75,000ドルで抵抗線に直面する可能性があると分析している。
この水準は、トレーダーのオンチェーン実現価格(点線の青線)の下限であり、歴史的に弱気相場における価格抵抗線として機能してきた。なおオンチェーン実現価格とは、市場参加者の平均BTC取得価格のことだ。
そこを超えると、次の抵抗線は85,000ドル付近で、トレーダーのオンチェーン実現価格ゾーンの上限(紫線)に対応している。実際、この水準は今年1月と昨年10月の上昇局面で抵抗線になっていた。
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