イーサリアムは7日、昨年12月に開始した大型アップグレード「フサカ(Fusaka)」の最終段階となる2回目のBPO(Blob Parameters Only)フォークを実施した。
Blobは2024年3月のデンクン(Dencun)アップグレードで導入された一時的な大容量データストレージで、レイヤー2ネットワークがトランザクションのバッチデータを低コストでメインネットに記録するために使用される。正式名称は「Binary Large Object」で、18日間保存された後に自動的に削除される仕組みとなっている。
BPOフォークは、完全なハードフォークを実施することなくこのBlob容量を段階的に拡大できる軽量な更新メカニズムである。1回目は12月9日にブロックあたりの目標値を6から10に、最大値を9から15に引き上げた。今回の2回目の更新でさらに目標値14、最大値21に拡大された。
この段階的なアップローチにより、イーサリアムはネットワークの安全性を確保しながら処理能力を拡大し、アービトラム、オプティミズム、ベースなどのレイヤー2ソリューションの取引コストをさらに削減することが期待されている。
フサカアップグレードの中核機能は、PeerDASと呼ばれる新技術で、バリデーターがBlob全体をダウンロードする代わりに小さなデータサンプルのみを検証できるようにする。これによりネットワークの分散性を維持しながらデータ処理能力を理論上8倍まで拡大できる。
イーサリアム財団は、ネットワークが増加したスループットを安全に処理できることを確認するため、今後数カ月かけて段階的に容量を拡大していく方針だ。
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