スイ(SUI)は、元Meta(旧Facebook)のエンジニアたちが開発した暗号資産です。処理速度が速く、手数料も安いのが特徴で、DeFi(分散型金融)やNFT、ゲームなど様々な分野で使われています。
本記事では、SUIの購入方法から、プロジェクトの成り立ち、技術的な強み、投資リスクまで解説します。
〈仮想通貨スイ(SUI)を手に入れるなら、金融庁・財務局に登録済みの信頼できる国内取引所、OKJがおすすめ。〉
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*2025年12月時点:CoinMarketCap、DefiLlama参照
Suiは、Meta(旧Facebook)のブロックチェーンプロジェクト「Libra/Diem」の中心メンバーが立ち上げたレイヤー1チェーンです。a16zやコインベースなど大手VCから3億ドル超を調達し、2023年5月にメインネットを開始。高速処理と低手数料を武器に、DeFi・ゲーム・NFT領域でエコシステムを拡大しています。
日本国内でSUIを購入するなら、金融庁に登録済みの国内取引所「OKJ」が便利です。販売所での簡単購入から、板取引での本格的なトレードまで対応しており、ステーキングや積立投資も利用できます。
OKJ公式サイトから、氏名・住所・メールアドレスなどを入力してアカウントを作成します。運転免許証などの本人確認書類をアップロードすれば、KYC(本人確認)は完了です。
ログイン後、「入金」メニューから「日本円」を選び、銀行振込で入金します。24時間365日、即時反映されるのでスムーズです。
「取引所」画面でSUIを選択し、成行注文か指値注文を選んで購入します。初心者の方は、まず少額から試してみるのがおすすめです。
成行注文は「今すぐ買いたい」ときに便利ですが、流動性が低いタイミングでは思わぬ価格で約定することも。板の注文状況を確認してから取引すると安心です。希望価格で買いたい場合は指値注文を使いましょう。
Suiのステーキングは、ネットワーク利用が増えるほど報酬が増え、トークン上限が決まっていることから制限のないインフレが起こらない仕組みが特徴です。
PoS ステーキングでネットワークを保護しつつ報酬を配分するという点ではETHと似ていますが、総供給量を100億SUIに固定し、追加発行を行わない非インフレ設計が大きな違いです。
例えば、ETHでは、バリデーター・ステーキングユーザ向けに、毎年トークンを発行し、参加者ユーザーに割り当てます。チェーン上で発生したETHトークンによる手数料は燃やすという設計で、年間バーン量が新規発行量を下回れば供給量はインフレし、上回ればデフレになるという動的な供給構造になっています。
一方、Suiではステーキング報酬として新たなSUIトークンを発行しない代わりにユーザーが支払うガス代をバーンせず、大部分をバリデーターおよびステーカーに分配します。(現在は、発生した手数料に加えて、Sui Foundation側の補助金が発生していますが、ネットワーク利用の増加に伴い段階的に廃止)
これにより、トークンの総供給量の上限を増やすことなく、ステーキング参加者に報酬を提供することが可能になります。つまり、Suiチェーンが多く利用されればされるほど、ステーカーに分配される報酬も増加するという、ネットワーク利用と報酬が直接結びついた持続可能な構造で、トークン発行上限を超えたインフレを防ぐという構造になっています。
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Suiを開発するMysten Labsは、Meta(旧Facebook)が進めていたステーブルコインプロジェクト「Libra(後のDiem)」の中心メンバーによって設立されました。
Libraは規制当局の反対により頓挫しましたが、その過程で生まれた技術は消えませんでした。特に、Meta社内で開発されたプログラミング言語「Move」は、安全性と効率性を両立する画期的な技術として注目されていました。
Mysten Labsは、このMoveをさらに進化させた「Sui Move」を採用。a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)、コインベースベンチャーズ、バイナンスラボといった大手投資家から支持を受け、シリーズBで3億3,600万ドルもの資金を調達しています。
つまりSuiは、世界最大級のIT企業で培われた技術と、一流の投資家からの信頼を背景に生まれたプロジェクトです。
Suiが掲げるのは「Web2のような使いやすさと、Web3の利点の両立」。その鍵となるのが、独自の並列処理技術です。
従来のブロックチェーンでは、取引を1つずつ順番に処理していました。これが混雑や手数料高騰の原因です。一方Suiでは、互いに関係のない取引を同時に処理できるため、理論上は1秒間に29万件以上の取引をさばけます。
また、単純な送金であれば約0.3秒で完了する「Fast Path」という仕組みも備えており、日常的な決済にも使えるレベルのスピードを実現しています。
さらに、特定のアプリが混雑しても、チェーン全体の手数料が上がらない「ローカル手数料」設計や、Google・Appleアカウントでログインできる「zkLogin」など、使いやすさを追求した機能が充実しています。
2025年4月、米大手暗号資産投資会社グレースケールが「グレースケール SUI トラスト」を立ち上げ、機関投資家にSUIへの間接投資手段を提供した。
米国では、カナリー・キャピタルと21SharesがSUIの現物ETFをSEC(米証券取引委員会)に申請。ETFが承認されれば、証券口座から株と同じようにSUIを取引できるようになり、機関投資家からの大規模な資金流入が期待されます。
累計アカウント数は2億件を突破し、1日あたり約1,000万件のトランザクションが発生しています。2025年8月には、米大手運用会社グレースケールの投資信託にSuiエコシステムの「DEEP」と「Walrus」が採用されるなど、金融基盤としての評価も高まっています。
DeFi分野では、レンディングのNAVI Protocol(TVL約6.3億ドル)、DEXのMomentum、リキッドステーキングのHaedalなどが成長中。ビットコインを活用したBTC-Fi領域でも、高利回りの運用機会を提供しています。
SUIの総供給量は100億枚で固定されています。さらに、ネットワーク利用時に支払うストレージ手数料によって、一定量のSUIが市場から除外される仕組みがあります。過去2年間で累計約200万SUIが循環供給から外れており、利用が増えるほど希少性が高まる設計です。
電通グループからの出資(2022年10月:翌年には電通と共同で分散型ID(DID)を活用したクリエイターエコノミー構築プロジェクトを始動。)、グリーとの戦略的パートナーシップ(2023年6月:グリーは「Sui」のバリデータ運用を開始)。
2025年4月、xPortalはSui基盤のバーチャル・マスターカードを発表し、携帯型ゲーム機「SuiPlay」の予約は開始直後に完売した。さらに同月、ギリシャのアテネ証券取引所グループとMysten Labsは、Suiを用いたゼロ知識証明ベースの資金調達プラットフォームの設計と事業要件を完了した。
SUIは総供給量100億枚のうち、2025年12月時点では約37%しか流通していません。今後も段階的にトークンが市場に放出される予定で、2030年までに年平均約2.56億枚が追加されます。供給増加は短期的な売り圧力になる可能性があります。
韓国の金融監督院がSUI財団によるトークン売却疑惑を調査中です。財団側は否定しており、透明性強化のためリリーススケジュールの公開を計画しています。
高速ブロックチェーン市場には、Solana(SOL)、Aptos(APT)、TON、Avalanche(AVAX)など強力な競合が存在します。イーサリアムを中心としたスマートコントラクト市場で、Suiがどこまでシェアを獲得できるかは未知数です。
暗号資産全般に言えることですが、大口投資家の動向に価格が左右されやすい傾向があります。投資判断の際は、価格だけでなく、ユーザー数やアクティブアドレス数、エコシステム全体の成長を総合的に見ることが大切です。
〈仮想通貨スイ(SUI)を手に入れるなら、金融庁・財務局に登録済みの信頼できる国内取引所、OKJがおすすめ。〉
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