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アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道

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フィナンシャル・タイムズは3日、米AI企業アンソロピックが早ければ来年にも新規株式公開(IPO)の実施に向けた初期協議を進めていると報じた。同社は人気チャットボット「クロード」を開発しており、大規模なIPOになる可能性がある。

同紙によると、アンソロピックはIPOに向けて法律事務所ウィルソン・ソンシーニ・グッドリッチ・アンド・ロサティと契約した。同事務所は過去にグーグル、リンクトイン、リフトなどの上場を支援した実績を持つ。

ダリオ・アモデイCEOが率いる同社は、3,000億ドルを超える評価額での資金調達も並行して進めている。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ているという。主要投資銀行とも潜在的なIPOについて協議しているが、情報筋は議論が予備的で非公式な段階だと説明している。

この動きが事実となれば、アンソロピックは競合のチャットGPT開発企業オープンAIと上場レースを繰り広げることになる。オープンAIも株式公開に向けた準備を進めていると報じられている。

CNBCは11月、アンソロピックがマイクロソフトから最大50億ドル、エヌビディアから100億ドルの投資を受けて3,500億ドルの評価額に達したと伝えた。

同社は最近、2020年にエアビーアンドビーのIPOで重要な役割を果たしたクリシュナ・ラオ氏を採用するなど注目すべき変化を見せている。テキサス州とニューヨーク州でのデータセンター建設を含む500億ドルのAIインフラ整備を発表し、従業員数も3倍に拡大している。

別の動きとして、アンソロピックは12月1日、AIエージェントがブロックチェーン上のスマートコントラクト脆弱性を発見・悪用する能力を持つと示す研究結果を発表した。実際に悪用された脆弱性405件のうち51.11%で攻撃に成功し、シミュレーション環境で約825億円相当を窃取した。研究チームは、脆弱性を悪用できるAIは同じ能力で修正もできると指摘し、防御側のAI活用を促している。

関連: AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見防御活用にも期待=レポート

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