「IQ276」を自称するキム・ヨンフン(YoungHoon Kim)氏は17日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )の価格は今後45日間(2025年末まで)で1BTC=22万ドル(約3,415万円)に到達すると予想した。
明確な根拠は示していないが、「世界最高のIQ記録保持者」としてビットコインの22万ドル到達を予想すると主張。本記事執筆時点のビットコインの価格は9万1,000ドル台で、前月比マイナス14%と下落基調にあるため、キム氏の予測は冷静に受け止める必要がある。
同氏は最近、仮想通貨領域で注目を集める人物。9月には、ビットコインが今後10年以内に少なくとも100倍に上昇し、究極の準備資産として世界的に採用されると主張した。
また、その後に「ビットコインのみが未来経済の唯一の希望である」として、自身の全資産をビットコインに転換したと発表している。
今回キム氏は、ビットコインマガジンの記者などを務めるヴィヴェック・セン氏の投稿をリポストして上記の予想を行った。セン氏は16日に、AI(人工知能)のGrokが45日間でビットコインが17万5,000ドル(約2,717万円)に到達すると予想したと投稿している。
この内容をGrokが予想したのは先月19日。予想の根拠にした材料は半減期、ETFへの資金流入、VanEckの18万ドル到達予想、トム・リー氏の20万ドル到達予想などであるとGrokは説明した。
その上でGrokは、予想時点のビットコイン価格は約10万7,000ドルだが、12月末までに17万5,000ドルまで上昇する可能性があると分析している。
キム氏の今回の22万ドル到達予想には、この一連の流れがある。
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キム氏の予想は、他の有識者と大きくずれているわけではない。例えば、仮想通貨運用企業Bitwiseは昨年、2025年にビットコインは20万ドルに到達する可能性があると予測。また、今年6月にはこの見通しを維持するとも述べている。
他にも、スタンダード・チャータード銀行のデジタル資産調査責任者ジェフ・ケンドリック氏が、2025年末までに20万ドルに到達すると予想していたこともあった。
一方で、ビットコインなどの仮想通貨の価格は、10月のトランプショック以降は下落基調にある。市況はその都度変化するため、キム氏の今回の予想はIQの信憑性も含め、冷静に受け止める必要がある。
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