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「ビットコイン市場は脆弱な均衡状態に」Glassnodeが鍵となる価格水準を分析

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オンチェーン分析企業Glassnodeは5日、最新の週次レポートを発表。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )市場は現在、脆弱な均衡状態にあると分析した。

売られ過ぎではあるもののパニックには陥っておらず、軽度な弱気相場にあることが示唆されるとしている。慎重ながらも構造的には健全だとも見解を述べた。

今回のサイクル初期では、長期保有者が大きな上昇局面の強気市場でビットコインを売却していたが、現在は弱気市場で売却していると指摘。価格がレンジ相場で推移し、下落傾向が続く中での売却は、ベテラン投資家の疲労感の高まりを示すと続けている。

売りが続く場合、アクティブ投資家(短中期投資家)の平均取得価格である約8万8,500ドルは依然として重要な下値ラインになると述べた。一方で、短期保有者の平均取得価格である約11万2,500ドルを回復すれば、需要の回復を示すものとなると続けている。

次の市場の方向性は、新たな需要が長期保有者の売り圧を吸収し、11万2,000ドルから11万3,000ドルの領域を確固たるサポートとして取り戻すか、あるいは売り手が主導権を握り、現在の下落トレンドを継続するかにかかっていると結論した。

Glassnodeは、価格は現在10万ドル付近で推移しており、最高値から約21%下落していると指摘。米国の現物ETFからは、1日あたり1億5,000万ドルから7億ドル規模の資金が流出していると述べた。

デリバティブ市場では、ロングトレーダーがポジション維持のために支払う金利であるパーペチュアル・マーケット・ディレクショナル・プレミアムが、4月の月間3億3,800万ドルから月間1億1,800万ドルに低下している。

Glassnodeは、トレーダーがレバレッジをかけたロングポジションから手を引き始めていることを示していると指摘した。

また、プットオプション(売る権利)の需要の高まりと10万ドルで売却する権利のプレミアム上昇は、トレーダーが依然としてヘッジを行っており、押し目買いをしていないことを示唆する。

むしろ、トレーダーはさらなる下落に備えて高めのプレミアムを支払っているところだ。主要なサポート水準でプットオプションが高額になっていることは、トレーダーが買い増しよりも資産保護に重点を置いていることを示している。

Glassnodeは、短期のインプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される、将来の価格変動率に対する市場の期待値)は10月の急上昇後は比較的に安定しつつあり、市場は脆弱な均衡状態にあると分析した。

ビットコイン市場の持続的な回復には、新たな資金流入と、サポート水準である11万2,000ドルから11万3,000ドルの回復が必要だと予測している。

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