クオンタムソリューションズ、イーサリアム保有量で国内上場企業トップ
クオンタムソリューションズ(東証:2338)は22日、7日間で仮想通貨イーサリアム( ETH )を約10億円相当:2365 ETHを取得したことを報告した。同社によれば、イーサリアム(ETH)に投資するトレジャリー企業(DAT)の中で、日本の上場企業としては最大の保有量を有している。
クオンタムソリューションズのFrancis B. Zhou社長は「More ETH coming(さらなるETH購入を予定)」と宣言しており、年内に5000ETH超(約21億円:時価)を目指すとの観測もある。この投稿を受け、米アーク・インベスト創業者のキャシー・ウッド氏がX上で「日本初の機関投資家級ETH保有戦略を支援できることを嬉しく思う」とコメントした。
キャシー・ウッド氏は、米資産運用会社アーク・インベストの創業者兼CEOで、「破壊的イノベーション投資の女王」として知られる。テスラやコインベースへの早期投資で注目を集め、ビットコインETFの推進者としても著名。
アーク・インベストとクオンタムソリューションズは、AIとWeb3戦略を軸に長期的な投資関係を築いている。アークは同社の成長戦略に出資しており、資本面からも支援を行っている。10月17日には、クオンタムソリューションズが、アーク・インベストおよび米クオンツトレーディング大手SIG(Susquehanna International Group)による新株予約権の行使を発表。両社は新たに発行される株式を現金で取得し、クオンタムに資金が払い込まれた。この調達資金は、暗号資産投資を含む財務基盤の強化や、AI×Web3戦略の加速に充てられる予定だ。
また、同社は7月に仮想通貨投資事業の開始を発表しており、全額出資子会社GPT Pals Studio Limitedを通じて運営している。当時、ビットコイン3,000枚の取得を目標として掲げていた。
DATとは、上場企業が仮想通貨を財務戦略の中核として保有するビジネスモデルで、2020年のストラテジー社(旧マイクロストラテジー)によるビットコイン保有戦略から始まった。
近年はイーサリアムに注力する企業も増加しており、米ビットマイン・イマージョン社は10月19日時点で約324万ETHを保有し、世界最大のETH財庫企業となっている。
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