仮想通貨IEO投資の稼ぎ方 成功事例一覧と今後の予定、参加方法とは|2025年版
IEO(Initial Exchange Offering)は、暗号資産取引所が審査・管理を行う資金調達手段です。
日本では2021年のパレットトークン(PLT)を皮切りに複数のプロジェクトが実施され、2025年10月現在もコインチェックでの「Fanpla(FPL)」など新規IEOの実施が予定されています。
本記事では、IEOの仕組みと参加方法、国内の実施状況、そして投資判断に必要な注意点について解説します。
2025年10月時点では、IEOを実施する予定の企業2社あります。人気のIEOは抽選形式となり、抽選に参加するには各プロジェクトが契約している暗号資産交換業者(取引所)の口座開設が必要です。
流通市場で購入する場合も、所定の取引所口座が必要です。KYC(身分確認)には長ければ数週間かかることもあります。関心のある方は早めの口座開設を心がけましょう。
Fanplusは、東京証券取引所プライム市場に上場しているエムアップホールディングス株式会社の完全子会社であり、音楽やエンターテインメント業界を中心にファンクラブサービスを展開しています。
この企業は、チケットの販売や電子チケットの提供、チケット交換、グッズのオンライン販売、アーティスト専用アプリの開発、生配信アプリ、NFTマーケットプレイスなど、多岐にわたるサービスを通じてアーティストの支援を行っています。現在、700を超えるファンクラブやファンサイトを運営し、400万人を超える有料会員を擁しています。
Fanplusは、Web3技術の展開においても積極的に取り組んでおり、ブロックチェーン技術を活用したサービスの企画、開発、運営を手がけるFanplaと協力しています。新たな暗号資産「FPL」の発行はFanplaによって行われ、そのIEO(Initial Exchange Offering)はコインチェック上で実施されます。
IEOの購入申込期間は2025年10月21日から11月4日まで、取扱開始は11月11日を予定しており、UVERworldやサカナクションなど700以上のファンクラブを基盤とした「Direct to Fan」経済圏の構築を目指しています。
関連: コインチェックでIEO「Fanpla(FPL)」10月21日開始音楽事務所10社以上が協力
▶ホワイトペーパー解説、トークン設計: 詳細はこちら
IEO(Initial Exchange Offering)は、仮想通貨取引所がプロジェクトのデューデリジェンスを行い、投資家向けにトークンを販売、その後、取引所で上場する形が一般的です。Web3プロジェクトにとっては、資金調達と同時にユーザーを獲得でき、投資家にとっては厳しい審査を通過したプロジェクトの初期段階に投資できる手段です。
2018年〜2019頃までに隆盛を極めたICO(Initial Coin Offering)では、規制の欠如、上場が確約されておらず詐欺のリスクが高く、プロジェクトの質のばらつきが大きいなど、問題が頻発しました。
その点において、仮想通貨取引所によるデューデリジェンス(事前調査)、および上場プロセスを通すため、投資家にとってはICOよりも信頼度の高い手段とされています。
特に、日本でのIEOは、金融庁の規制や業界団体の ガイドライン に従い、各取引所が独自の基準でプロジェクトを選定して実施されています。
以下では、IEOに参加する手順や、投資時に重要となるホワイトペーパーの見方、そして日本で実施されたIEOの事例と課題について解説します。
IEOに参加すると、多額の資金調達を行うことが可能である反面、注意しなければいけない点があります。特に下記2点に注意しましょう。
上記2点について詳しく説明します。
株のIPO銘柄同様、IEOで新規に販売が開始されたトークンは、値上がり益が期待できる一方で、ボラティリティ(価格変動性)が激しく、慌てて購入すると高値掴みしてしまうリスクもあります。
IEOののプレセールで出資した参加者が、新規トークンの販売によって値上がりしたトークンを売却し、利益を確定させるため、価格の上下が発生しやすくなります。
IEOに参加する場合、当選した口数に応じて手数料が発生します。
IEOの参加には抽選が行われ、抽選に当選した参加者が仮想通貨取引所に発行された新規トークンを購入することができます。
抽選倍率は、高い場合20倍も超えることがあるため、複数応募すれば当選確率は上がりますが、複数に当選した場合多くの手数料を払わなくてはいけないため注意が必要です。
BRILは、東証プライム上場企業コロプラの100%子会社が開発するブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto』内で使用されるユーティリティトークンです。”Proof of Gaming”という新しいモデルを導入し、持続可能なPlay to Earnを目指しています。
国内大手暗号資産取引所コインチェックのIEO第三弾として2024年6月17日に上場し、申し込み倍率22.04倍、申し込み総額333億円を記録。国内IEO史上最高額となりました。
エルフトークン(ELF)は、HashPaletteが開発したNFTファーミングゲーム「THE LAND エルフの森」で使用される暗号資産です。
2024年2月にbitFlyerでIEOが実施され、国内IEO初の「ロックアップ契約」が導入されました。総発行数の最大16%にあたるトークンに対し、最長6年間の段階的な売却制限が設けられ、取扱い開始直後の価格下落圧力を抑制する仕組みが導入されています。
Skebは、株式会社スケブが運営する国内最大級のコミッションサービスであり、ファンが有償でリクエストを送り、クリエイターが作品を制作して報酬を得る仕組みを提供しています。
2024年5月16日から19日に開催されたスケブコイン(SKEB)の抽選キャンペーンでは、上限口数1,000口に対して申込総数が14,074口となり、倍率は14.1倍を記録しました。SKEBは5月22日にZaifへ上場し、海外取引所OKXでの取引価格を基準に5%ディスカウントされた価格で販売されました。
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