イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る暗号資産(仮想通貨)です。
この記事では、イーサリアムの基本的な特徴やメリット・投資リスクを押さえつつ、初心者でも安心して進められる「イーサリアム購入の3ステップ」を詳しく解説します。さらに、知っておくと役立つ運用方法やセキュリティ対策、税金の基礎知識も網羅しています。
イーサリアムは、スマートコントラクト(自動契約)機能を備えたブロックチェーンプラットフォームで、金融やアート、ゲーム、ビジネスなど多様な用途で活用されています。基盤通貨『ETH(イーサ)』は、取引手数料やブロック維持の報酬として機能。次世代インターネット『Web3』の基盤となる資産の一つです。
現在、仮想通貨全体で約3,600万種類が存在する中で、イーサリアムのブロックチェーンを基盤としたプロジェクトが大半を占めており、まさにインフラ的役割を担っています。この多様なプロジェクト群がイーサリアムの実用性と価値を支えています。
強み:ETF承認を機に進む市場拡大と企業保有の加速
2024年5月、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム現物ETFを承認。翌7月には運用資産額(AUM)が100億ドルに達し、
ETF史上3番目の速さ
での達成となりました。機関投資家の資金流入が本格化する中、ステーキング対応型ETFも申請中で、承認されれば市場成長に拍車がかかると見られています。
イーサリアムは金融インフラとしての存在感も強めています。ブロックチェーン上でのデジタル債券やファンドの発行事例が増えるなか、その実用性を背景に、 米上場企業によるETH戦略保有 も拡大。価格上昇を支える実需の広がりが鮮明になりつつあります。
リスク:競争激化と規制リスク
一方で、イーサリアムは競合の台頭というリスクを抱えています。ソラナやスイなど、より高速かつ低コストなブロックチェーンが市場シェアを拡大しており、イーサリアムの優位性が今後も維持されるかは不透明です。さらに、グローバルでの規制強化やマクロ経済の変動(例:金融引き締め、金利上昇)により、資金流入のペースが鈍化する可能性もあります。
コインチェックの口座開設は、スマートフォンで完結できます。メールアドレス登録から本人確認まで、オンラインで数分で完了し、最短即日で取引を始めることが可能です。
以下の4ステップで、初心者の方でも簡単にイーサリアムの購入が可能です。
今回は、コインチェックを例に、口座開設手順をご案内します。事前に以下の書類や環境をご用意ください。
今回の検証では マイナンバーカードを用いて本人確認を実施します。電子証明書の有効期限や署名用パスワード(英数字6〜16桁)も事前に確認しておきましょう。
メールアドレスや基礎情報の登録だけでは、すぐにイーサリアムを売買することはできません。KYC(本人確認)までは最低限済ませておき、できれば開設した口座に「日本円」を入金しておきましょう。
多くの暗号資産(仮想通貨)取引所が「eKYC(電子本人確認)」を導入しており、これを利用すれば、すべての手続きをオンライン上で完結できます。
免許証やパスポートでもeKYCは可能で、 マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用すれば、即時審査が完了するのでおすすめです。
以上でアカウント作成が完了します。
※2025年4月時点では、日本国内在住の18歳以上〜74歳以下の方が対象です。
メールアドレス・パスワードの登録からアカウント開設まで、数分の簡単な作業です。
Coincheckでは、以下の2つ方法でオンライン上で本人確認(eKYC)が可能です。:
ポイント: スマホ対応かつ最短当日で審査完了するため、迅速に取引を始められます。
以下はマイナンバーカードを使った場合の手順です。
本人確認が完了するまでは暗号資産の購入・売却はできません。早めにeKYCを済ませることで、スムーズに取引を始められます。
Coincheckでは、日本円の入金に以下の3つの方法を用意しています。ここでは、特に利用頻度の高い「銀行振込」と「クイック入金」について解説します。
Coincheckアプリにログイン後、「ウォレット」画面の「日本円を入金」ボタンをタップします。次に、入金方法として「銀行振込」または「クイック入金(Pay-easy)」を選びます。
注意: 振込名義とCoincheckの登録名義が異なる場合、入金が反映されない可能性があります。
口座開設と入金が完了していることを前提に、Coincheckのアプリでイーサリアムなどの暗号資産を購入する手順を解説します。
アプリにログイン後、下部メニューの「販売所」をタップします。表示される一覧から購入したい暗号資産(例:イーサリアム)を選び、チャート画面の「購入」ボタンを押します。
購入画面で金額を入力し、「購入」ボタンをタップすれば、取引が即時に完了します。
取引所で口座を開設して売買を行う際に、初心者が知っておくべきことを解説します。
イーサリアム(ETH)は、単に価格上昇を狙うだけでなく、保有することで“資産を働かせる”ことができる暗号資産です。特に注目すべきは、イーサリアムのステーキング利回りです。
ステーキング は、イーサリアムを一定数預け入れることで、ネットワーク運営に貢献し、その対価として年率3%前後の報酬(ETH)が得られる仕組みです。預けたETHはネットワークのセキュリティ強化に活用され、対価としてETHで報酬を受け取ることができます。
投資としての3つの魅力
たとえば「コインチェック・SBI VCトレード」では、イーサリアムを口座で保有するだけで、自動的にステーキング報酬が付与されるサービスを提供しています。難しい手続きなしで、“ETHに利息がつく”体験を得られるのが魅力です。
仮想通貨の取引には「販売所」と「取引所」の2つがあります。
販売所 では、業者から直接仮想通貨を購入するため手続きが簡単ですが、スプレッド(売値と買値の差)が大きい傾向があります。急な価格変動時にはさらに広がることがあるため、頻繁な売買をすると手数料負担が増える点に注意が必要です。
取引所 では、自分で売買注文の価格と数量を設定できるため、有利なレートで取引できる可能性がありますが、操作がやや複雑です。
初心者はまず、長期保有や積立を目的とするなら販売所を利用し、慣れてきたら頻繁な売買やトレードに挑戦するときに取引所を検討するとスムーズです。取引所では指値注文や成行注文を活用することで、取引コストを抑えられます。
各取引所で最低売買単位が定められており、SBI VCトレードの取引所は 0.00001 ETH(3円) です。コインチェックの販売所は500円となっており、小額から取引が可能です。
暗号資産の取引とウォレットの利用にあたっては、適切な取引所選び、取引方法の理解、そして最も重要なセキュリティの確保が不可欠です。
国内の暗号資産交換所では、顧客から預かった資金は経営資本とは別に管理されています。これにより、預かり金が運営資金として使用されることはありません。
2段階認証を設定しない場合、コインチェックに登録したメールアドレスとパスワードを入力するだけでログインすることが出来てしまい、不正アクセスにより赤の他人にログインされてしまった場合、パスワードを変更されログイン出来なくなる、もしくは日本円やイーサリアムを盗まれてしまうことも起こり得ます。
2段階認証を設定しておくと不正アクセスされそうになっても、OTP(ワンタイムパスワード)と呼ばれる時間制限付きのパスワードも合わせて入力しないとログイン出来ないようになります。
設定タブの中の「二段階認証」をタップします。
次に、手持ちのスマホの種類がiOSであれば「iOSアプリ」を、Androidであれば「Androidアプリ」をクリックし、アプリのインストール画面に遷移します。
iOSの場合は「Google Authenticator」を、Andoroidの場合は「Google認証システム」という認証用のアプリをインストールすることになります。
認証アプリをインストールしたら、前の画面に戻り「設定する」をクリック。その後は画面の指示に従って設定を完了させてください。
二段階認証設定後は、ログイン画面でメールアドレスとパスワードを入力し、「メールアドレスでログイン」をクリック。認証アプリを起動し、生成されたパスコード(数字6桁)を入力し、ログインして利用していきます。
次からのログインは毎回このアプリに表示される6桁の数字を入力することになります。一定時間毎に数字は変更されますので、同じ数字を入力すればいい、という事にはなりません。
SBI VCトレードのサイトは、世界基準の厳しい審査を経たEV SSL証明によって保護されており、SSLサーバ証明書を不正に取得することは極めて困難です。SSL(Secure Socket Layer)は、データを暗号化してやり取りするプロトコルです。EV SSLサーバ証明書を導入しているサイトでは、組織名が表示され、安全性が高いことをアピールできます。
暗号化通信が行われているかどうかは、以下の方法で確認できます:
スマホの場合は、Chromeブラウザでは、画面右下の「…」をタップして、「サイト情報」を選択すると、セキュリティ状況を確認できます。Safariブラウザでは、URL左の鍵?マークが暗号化されたサイトであることを示しています。
通常、ウェブサーバとブラウザ間の通信はHTTPを使用しますが、HTTPではデータの暗号化やサーバの認証を行いません。SSLを利用した暗号化通信によって、これらのセキュリティリスクを軽減します。
暗号資産(仮想通貨)投資では、一つの取引所に頼るのは思わぬリスクを招きます。ここでは、複数口座を持つメリットを具体的に解説します。
2025年以降、大手証券会社でハッキングや不正アクセス事件が発生し、暗号資産取引所も同様の事例を経験しています。日本の取引所は投資家保護制度が整備され安全性が高いですが、万が一の際に全資産が危険にさらされるのは避けたいものです。複数口座を持つことでリスク分散が図れます。
また、取引所は24時間365日稼働していますが、システム障害やメンテナンス、急激な価格変動時の取引集中によるアクセス障害が発生することも。複数口座があれば、こうした事態にも他の取引所で迅速に対応できます。
取引所ごとに取り扱う銘柄やサービス内容(IEO、ステーキング、レンディング、レバレッジ取引)が異なり、柔軟な戦略構築が可能です。将来性が期待される銘柄が限られた取引所でしか扱われないこともあり、複数口座を持つことがチャンス拡大につながります。
取引所ごとの特徴を活かし、以下を組み合わせて利用することで、取引の幅とリスク分散を両立できます。
「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の基本を心に留め、複数の取引所口座を備えておきましょう。口座開設は無料で、すぐに取引可能です。
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。
また、NFTの購入時、イーサリアムを取得したときの価格よりも値上がりした状態であれば、決済時の差額が利益とみなされます。NFTを所持するだけであれば基本的に税金はかかりませんが、売却して利益を得た際は通常の仮想通貨取引と同様に所得とみなされますので、注意してください。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。
イーサリアムは国内外問わず多くの取引所やDEX、マーケットプレイスで用いられることが多いため、取引回数もそれだけ多くなりがちです。仮想通貨同士の交換・決済時の差額も損益計算に含める必要があるため、どこを利用したのかを把握しておかなければ、誤った金額で確定申告してしまう可能性も高くなります。
関連 : 【確定申告特集1】知っておきたい仮想通貨にかかる税金を税理士が解説|Aerial Partners寄稿
回答1. ハードウェアウォレット(例:Ledger、Trezor)や信頼できるソフトウェアウォレット(例:MetaMask)を使用します。ウォレットごとの特徴や使い方を理解し、安全に保管しましょう。
回答2. イーサリアムを長期保有する場合、 ステーキング がおすすめです。保有するETHをステーキングすることで、ネットワーク維持に貢献しつつ、年率2〜3%程度(取引所やサービスによって異なる)の報酬を得られます。取引所を通じた簡易ステーキングから、自分でバリデーターを立ち上げる高度な方法まで選択肢があり、初心者はまず取引所ステーキングを活用するとよいでしょう。
回答3. 米大手投資会社VanEckによる2030年の価格予測では基本シナリオで22,000ドル(347万円)とされ、現在価格から約7倍となるほか、強気・弱気シナリオも存在します。関連記事: イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
回答4. イーサリアムは、ビットコインのように単なる「通貨」ではなく、スマートコントラクトという自動実行されるプログラムを動かすための分散型プラットフォームです。詳細は 「イーサリアム(ETH)初心者必見|スマートコントラクトからPoSまで技術的特徴を徹底解説」 をご覧ください。
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。
仮想通貨SUI(スイ)の運用|リキッドステーキングHaedalの始め方と収益化戦略
仮想通貨SUI(スイ)のリキッドステーキングで年率2.2%超の利回りを得る。Haedalでステーキング後、発行されるhaSUIをNavi Protocolで運用し複利効果を狙う方法を、国内取引所での購...
DNA Houseによる次世代金融システムをつなぐ独自コミュニティの構築方法|独占インタビュー
DNA House創設者Miglino氏独占インタビュー。Web3・AI・金融を融合し、従来の金融と分散型システムを橋渡しする独自コミュニティの構築方法と、グローバルインパクト創造への戦略を聞いた。...
Collection Bank代表が語る、1年で200億円をトークン化したRWA戦略|独自インタビュー
Collection Bank代表独自インタビュー。コレクション収益化RWAトークン「ZMAT」で1年間に180億円の実物資産をトークン化。アートから不動産、文化財まで対象を拡大し、2030年に10兆...