サトシのビットコイン保有量の62%に ブラックロックのETF、保有量が70万BTC超え
大手資産運用企業ブラックロックが提供する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )の現物ETF「IBIT」は7日、保有するビットコインの数量が70万BTCを超えた。
ブルームバーグのETFシニアアナリストであるエリック・バルチュナス氏が投稿したデータによれば、ビットコインの生みの親で、世界で最も多くのビットコインを保有しているとされるサトシ・ナカモトの保有量は112万BTC超。IBITはこれに次ぐ保有量を維持している。
IBITがビットコイン保有量でサトシに迫っていることは、最近注目を集めている。バルチュナス氏は5月に、IBITの保有量が世界2位であることをXに投稿。この時は、サトシの保有量の約57%に達しており、2026年6月までにはIBITが世界最大の保有者になる可能性があると分析していた。
サトシの保有量が正確に明らかになっているわけではないが、バルチュナス氏が投稿しているデータをもとにすれば、7日時点のIBITの保有量はサトシの約62%。このまま1カ月に4万BTC(1日に約1,300BTC)ずつIBITが保有量を増やしていけば、2026年5月に120万BTCを超えるとバルチュナス氏は概算した。
ビットコインの現物ETFが米市場に上場したのは2024年1月。バルチュナス氏は、約2年4カ月で120万BTCに到達するペースについて「悪くない」と評価した。
なお、ビットコイン現物ETF全体では、ビットコインの保有量はすでにサトシを超えている。
IBITは、ビットコイン現物ETFの市場を主導している。以下の画像はCoinGlassのデータで、ビットコイン保有量で2位以下を大きく引き離していることがわかる。
また、他の原資産を含めたETFと比較しても、強さを示すデータがある。バルチュナス氏は先月、IBITの運用資産がETF史上最速で700億ドル(当時のレートで約10兆円)を超えたとXで報告。なおかつ、このペースは前記録の5倍の速さだという。
関連: 史上最速で運用資産が700億ドル超え、ブラックロックのビットコイン現物ETF前記録の5倍の速さ
他にも今月には、IBITが、株価指数のS&P500に連動するブラックロックのETF「IVV」よりも手数料収入を生み出していることが報じられた。
関連: ブラックロックのビットコイン現物ETF、手数料収入が自社の「S&P500ETF」超え
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